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 キャリアカウンセラーの藤井佐和子氏が管理職を目指すことに尻込みしがちな若手・女性社員に管理職とはどのような存在なのか、そのためにどういう意識やスキル、行動が必要なのかを解説する本シリーズ。3回目は現在活躍している女性管理職の共通点についてです。

前回、「リーダー職にチャレンジする前に、実はリーダーとしての自身のありたい姿が描けていないのではないか」そして、「リーダー像の描き方がわからないのではないか」といった内容を書きましたが、実際、モデルケースとなる女性が少ないのでリーダー像を描きづらい人も多いのではないか、と思います。

私は、様々な企業で「女性活躍推進」や「男性管理職に向けた女性部下育成指導」などのテーマで研修や講演をしていますが、特に日系の大手企業ほど、女性の一般職比率は高く、また管理職はほとんど男性で40代半ば以上。「うーん、確かに描きづらいなあ」と感じることがあります。女性自身が自分のリーダーとしての姿が描けていないだけでなく、会社全体、上司も女性がリーダーとして活躍する様子がイメージしづらいようです。

しかし、中には、男女関係なく、能力とやる気があれば、リーダーとしての活躍を求められる企業もあります。比較的若い会社、いわゆるベンチャー企業や外資系には多い姿です。

時代の変化を見て、キャリアプランを再検討

現在、大学で学生に向けたキャリアデザイン講座や就職指導も行っているのですが、ベンチャー企業を好んで受ける女子学生たちがいます。理由を聞くと「大手だと上が詰まっているし、産休育休は充実していても、女性の活躍が遅れている気がするから。若いうちにたくさんの経験とチャンスがもらえるベンチャーがいいと思っている」とのこと。

ちなみに、最近の大学生と接していて感じるのは、典型的なゆとり世代として、「無理しない」と決めている人がいる一方で、「このままじゃぬるま湯だ。私の人生、なんとかせねば!」と焦っている学生も少なからずいるということです。

このように、社会人デビューの時から、管理職を目指すことを掲げている人も増えてきているのを見ると、女性が男性と同じように活躍するのが当たり前、と思っている後輩たちが増えているのを実感します。

しかし、そんな後輩たちと比較して感じるのは、今、まさにリーダーとしての役割を期待されつついる30代~40代前半の「中堅層」女子たちの戸惑いです。彼女たちは女性に管理職、リーダーとしての役割が求められるようになるとは思わずに生きてきました。それも自分が当事者になるとは……。時代の変化ににどうキャッチアップしていけばいいのか、を悩んでいる人も多いのです。

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