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自覚症状ない早期乳がん、40代以降は2年に1度「マンモ」を

日経ヘルス プルミエ

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NIKKEI STYLE

乳がんで亡くなる人の数は年間約1万2000人。他の先進国では約20年前から減少に転じているのに、日本では増え続けています。

この背景の一つに「乳がん検診の受診率の低さがある」と東京都予防医学協会がん検診・診断部長で保健会館クリニック乳腺科の坂佳奈子さん。「平成22年国民生活基礎調査」で、乳がん検診の受診率は31.4%。

一方、欧米の先進国では、医療制度の違いがあるとはいえ、乳がん検診の受診率は60~70%。海外でも罹患(りかん)率は増え続けているものの、死亡を減らすことに成功したのは、乳がん検診で早期発見し、大事に至らずにすんだ人が増えたからといえます。

早期乳がんは自覚症状がない

乳がんは早期に見つけて治療すれば、命が脅かされることはまずありません。ただし、厄介なことに、早期ではほとんど自覚症状がないのです。自分で触ってしこりに気づくのは、一般に2cm以上といわれており、その大きさではすでに転移をしている可能性も。ですから、早期発見のためには検診を受けるのが唯一の方法なのです。

ただし、左下のチェック表にあるような乳房の異常に気づいたら、検診ではなく、すぐに医療機関を受診して!「検診はあくまで健康な人に対して行うもの。すでに症状がある人は専門医を受診し、その異常に特化した検査を行い、病気かどうかを診断する必要があります」(坂さん)。

その場合の受診先は乳腺外科や乳腺科、乳腺クリニックなど"乳腺"と名のつく診療科。婦人科と思っている人も多いようですが、間違えないように気をつけることが必要です。

現在、国のがん対策として行われている検診は「対策型検診」といって、死亡率を下げる科学的根拠があり、症状のない人が安全で簡単、安価で受けられる方法が用いられています。一方、人間ドックなど自費で受ける検診は「任意型検診」。健康管理を目的とする個人へのサービスという位置づけで行われ、中には死亡率を下げる科学的根拠が明確でない検診も。

マンモでは病変が見えにくい乳房も

乳がんの対策型検診として推奨されているのは、40歳以上の人に2年に1度の「マンモグラフィ(以下、マンモ)+視触診」。しかし、マンモは、比較的若い年代に多い乳腺密度の濃い乳房では全体が白っぽく写るため、本来白く写る病変が隠れて見つかりにくいという弱点が。乳腺密度の濃い乳房をマンモで検査するのは、雪原で白ウサギを探すように難しいのです。

それを補う検査として期待されているのが、乳腺密度に関係なくしこりを写しだすのを得意とする超音波検査。こちらについては現在、対策型検診としての有効性を確認する臨床試験が進行中です。

「超音波検査は小さな浸潤がんを発見しやすいことから、死亡率を減少させる効果が期待できます。乳腺密度の高い人は、2年に1度、マンモだけでなく超音波を加えるとより安心」と坂さん。この場合、超音波検査は自費(3000~5000円程度)ですが、自治体検診の際に申し出れば、マンモと一緒に検査してくれる医療機関もあるので、確認を。

【乳腺密度が高いってどういうこと?】

乳腺は、女性ホルモンの分泌が始まる思春期以降、徐々に発達し、30~40代をピークに、閉経に伴い退縮していく。乳腺はマンモでは白く写り、その白い領域が高いことを「乳腺密度が高い」という。若い人の乳房は乳腺が張り巡らされているため白く写りやすい。一方、閉経すると乳腺は脂肪に置き換わっていく。脂肪は写らないため、マンモでの白い領域も減る。これが「乳腺密度が低い」状態。しかし、閉経後でも密度が高い人もいれば、若くても授乳期間が長いと密度が低くなるなど個人差があり、年齢では判断できない。

ハイリスクの人は別メニュー

また、近年になって変異があると乳がんになりやすい遺伝子の存在が分かってきました。以下のチェック項目に1つでも該当するものがあった人は、普通の人より「ハイリスク」である可能性があります。乳がん発症リスクが16~25倍とされる「家族性・遺伝性乳がん」について知っておきましょう。検診の内容や頻度についても、一考したほうがいいかもしれません。

あなたは「乳がんハイリスク」?

□ 50歳未満で乳がんを発症した血縁者がいる
□ 年齢を問わず、卵巣がんになった血縁者がいる
□ 年齢を問わず、血縁者に初発乳がんを2個以上発症した人が1人いる
□ 血縁者に男性乳がんになった人がいる
□ 乳がんになった血縁者が3人以上いる
□ BRCAという遺伝性乳がんの遺伝子変異が確認された血縁者がいる
□ 抗がん薬、分子標的薬、ホルモン療法薬のいずれもの治療が難しい(トリプルネガティブ)といわれた乳がんの血縁者がいる

検診は「多く受ければいい」わけではありません。

「検診を頻繁に受ければ、それだけ早期発見の機会が増えるからいい?」―― これは間違い。検診は無症状の健康な人が受けるもの。
 そのため受診者には右図に列記したような身体的負担や精神的負担などの不利益が必ず生じます。
 受診回数を不必要に増やすと、こうした"不利益"が、がんが見つかるという"利益"を上回ることに。また、人間ドックなど受診者が任意で受ける検診の中には、早期発見には優れていても、がんによる死亡率を下げる有効性が確立されていないものも。自費であっても、何でも受ければよいというものではなく、相応の効果が期待できるもの、利益が不利益を上回る検診内容を選ぶことが大切です。

いつもと状態が違ったら念のため乳腺外科(婦人科ではありません)

(日経ヘルス プルミエ編集部)

[日経BPムック「『乳がん』といわれたら――」の記事を基に再構成]

日経ヘルス プルミエ編「『乳がん』といわれたら――乳がんの最適治療2012~2013」(日経BP社、2012年4月発行、1890円)では、正しい情報信頼が置ける精密検査の医療機関の紹介から、再発した場合の心得と治療の選択まで、最も適切な乳がん治療を受けるために必要な情報を紹介している。また全国548の医療機関の治療体制・成績の調査結果も一緒掲載。詳細は http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/197150.html 

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