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職場の知恵

2013/3/20

職場の知恵

居心地が良いチーム?

こういう状況にあるチームは、非常に居心地が悪そうか、非常に居心地が良さそうか、どちらかに分類されます。居心地が悪いのは、エネルギーの低いチームになってしまっているケースです。コミュニケーションが足らず、冷ややかな空気になりがちです。居心地が良いのは、いわゆる仲良しクラブです。コミュニケーションもあり、雰囲気は温かいのですが、ただ、チームとしての生産性は高くありません。何を言っても建前ですし、何をするにも事なかれの方向へと流れます。仮にそれを阻止し、生産性を高めようとする人がいると、それを場を乱す要素と見なし、排除しようとします。

(nikkei WOMAN Online)

こうすることによって、居心地の良さを保つのです。これでは、メンバーの多様性を生かして、チームによるシナジーは得られません。

相談者のケースは、まさにこれに当てはまります。つまり、相談者のチームは、4つの成長段階のうち、まだ最初の段階でとどまっており、かつ、相談者は、そこにとどめようとしているのです。

チームとして力を発揮するためには、高い段階に進まなければなりません。第2段階にあるのは、混乱期(ストーミング)です。例えば何か解決すべきことがある時に、指示を待つのではなく、「私はこう考える」「私のアイデアが最善だ」「あなたの考えは間違っている」というように自分の考えを表現し始めます。

しかし、相互に受容する意識がまだ醸成されていないのでぶつかり合いや議論の平行線が続きます。この段階はチーム意識が希薄で自己が優先されている段階です。

メンバーはこの時に、お互いの本質を知ることになります。ただ、これは簡単なものではありません。メンバー全員が、自分の本音(考え方、こだわり、得意なこと、苦手なことなど)を知らせる自己開示と、自分と相手の違いをポジティブに受け入れる他者受容とを徹底しなくては、ストーミングは、ただの人格否定合戦に陥ってしまいます。

ですから、チームが混乱期にある時は、メンバー全員が、今は混乱期にあること、そして、それが成長のためには欠かせないことを、しっかりと知っていなくてはなりません。

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