親の時代とは大違い 高校受験「内申書」の真実

高校受験シーズン本番。「先生に反抗すると内申に響く」などという表現をいまだに聞く。しかし、中学校においての成績評価の仕方や高校入試における内申点の扱いは、親の頃とは全く変わっているのだ。教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏が謎に満ちた内申書の真実を東京都・神奈川県の例をもとに解説する。

高校入試における内申書の比重は低減傾向にある

通称「内申書」は、都道府県によって実際には「調査書」や「報告書」という名称で、高校入試において欠かせない資料である。

まず、現在の高校入試における内申書の比重を見てみよう。上の数字が示す通り、2013年度の東京都高校入試では、半数以上の学校が、調査書点、いわゆる内申点を3割の比重で扱うとしている。ちなみに10年前は内申点にもっと大きな比重が置かれており、内申点が3割の学校は全体の1割程度しかなかった。神奈川では2013年度から高校入試制度が変更される。主に内申書と面接で選考される「前期選抜」の制度がなくなり、全員に学力検査と面接を課すことになった(一部学校を除く)。高校入試における内申点の比重は低減傾向にあるのだ。

相対評価から絶対評価に成績の付け方自体が変化

さらに成績の付け方自体が、親が中学生だった頃とは大きく変わっていることも知っておかなければならない。2002年度にいわゆる「相対評価」から目標に準拠した評価、いわゆる「絶対評価」になったのだ。

相対評価とは、学年内の順位に従って5段階評価を割り振る方法。親世代の成績はこの方法で決められていた。しかしこの方法だと、学力の高い学校の生徒ほど評定が厳しくなるという不公平が生じる。また学年内に過剰な順位争いの意識を生む恐れもある。代わりに導入されたのが絶対評価である。