大物監督が手掛けた、ネットドラマでエミー賞初受賞海外ドラマはやめられない!~今 祥枝

2013/10/5

カルチャー

現地時間、2013年9月22日にロサンゼルスで開催された、第65回エミー賞授賞式。ドラマシリーズ部門の作品賞ほか9部門にノミネートされていた『ハウス・オブ・カード 野望の階段』が、監督賞をはじめ3部門で受賞。インターネット配信でのみ公開されたネットドラマとして初めてエミー賞を受賞して、業界内で大いに注目を集めています。

ハリウッドの大物監督デヴィッド・フィンチャーが製作総指揮と、第1、2話の監督を務め、ケヴィン・スペイシーが主演(兼製作総指揮)を務める本作は、イギリスの同名ドラマをリメイクした政治サスペンス。新大統領誕生に尽力した政治家が約束をほごにされ、大統領を失墜させるべく陰謀を企てるというのが大筋。新聞社の女性記者を巻き込み、自分を裏切った人々への報復を実行していきます。巧みな交渉術や情報操作などの権謀術数は極上のスリルを提供し、ブラックなユーモアもありつつ、緊迫した人間模様は見応え満点。制作費も破格で、ロビン・ライトら共演者も実力派ぞろいです。

『ハウス・オブ・カード 野望の階段』 米国では、ネットフリックスで2013年2月1日に全13話一挙公開。2014年、シーズン2が公開予定。日本では、イマジカBSにて9月15日(日) 21時~先行放送(第1、2話連続)、10月9日(水)放送スタート(初回第1、2話連続)、毎週水曜23時。NOTTVにて9月18日(水)21時~第1話、9月25日(水)21時~第2話を先行無料放送、10月5日(土)放送スタート(初回第1、2話連続)、毎週土曜23時 (c)2013 MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.

ネットドラマの時代到来か

本作はインターネットのみの配信で、今年2月1日にシーズン1の全13話が一挙公開されたという、画期的な試みの作品です。配信したのは、オンラインDVDレンタル・サービスとして98年に起業したネットフリックス。地道に独自のコンテンツも提供してきましたが、ついに『ハウス・オブ・カード』で勝負に打って出ました。

結果は大成功。録画して一気見のスタイルは、既にこの手の密で連続性の高いドラマの視聴方法としては主流となっています。視聴者にとってインターネットでダウンロードして見るかテレビで見るかは、今や大した問題ではありません。しかし、インターネット限定公開の番組が、米テレビ界最高峰とされるエミー賞で大きくクローズアップされるとなると、テレビ業界だけでなくエンターテインメント業界全体にとって見過ごせない事態です。

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