新・国民病「ロコモ」、特効薬はスマホ連携ギア

メタボ(メタボリックシンドローム=内臓脂肪症候群)に続く新・国民病「ロコモティブシンドローム(運動器症候群。以下、ロコモ)」の予防関連市場が、2013年に急拡大する。ロコモ予防に有効なのは、栄養への配慮と、意識して体を動かすこと。この新市場をけん引するのは、2011~2012年に大ヒットしたスマートフォン(スマホ)と連携するエンターテインメント性の高いフィットネスギアになりそうだ。
ロコモとは、加齢や生活習慣などによって骨や筋肉、関節といった「運動器」の働きが衰えた状態などを指す。「家の中でつまずいたり、滑ったりする」「片脚立ちで靴下がはけなくなった」などに当てはまる人は、ロコモの疑いがある。30~40代からロコモ予防を意識することが重要だ(写真:アフロ)

ロコモとは、加齢や生活習慣による筋力やバランス能力の低下、骨や関節の病気が原因で介護が必要になる、または要介護の危険性が高い状態のこと。日本整形外科学会が07年から提唱している概念で、メタボ予備軍の実に2倍以上の約4700万人がロコモおよびロコモ予備軍といわれる。

「家の中でつまずいたり、滑ったりする」「片脚立ちで靴下がはけなくなった」などに当てはまる人は、ロコモの疑いがある。30~40代からロコモ予防を意識することが重要だ。

ロコモの啓発活動が一斉に始まる

現状ロコモの認知度は17%程度しかないため、厚生労働省は13年4月から始まる第2次の「健康日本21」で、認知度を8割に引き上げることを目標に掲げた。これをきっかけに全国の自治体がロコモの啓発活動に一斉に取り組み、医薬品や食品メーカーなどもこぞって関連商品のアピールを始める。

抗ロコモをうたう初の一般用医薬品をいち早く投入したのは、太田胃散。「ロコフィットGL」は関節痛と肥満症をダブルで緩和する漢方薬で、「テレビCMや店頭で大々的に訴求していく」(太田胃散)という。

その他、ロコモ対策に有効なカルシウム、ビタミンD、たんぱく質を多く含む食品や健康食品、運動を手助けするサポーターから日用品まで、あらゆるジャンルで2013年は「抗ロコモ」がキーワード化する。“大人の骨活”をうたうダノンのヨーグルト「デンシア」などの既存製品も、ロコモ関連として脚光を浴びるだろう。

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