「寝る子は育つ」は本当 大人より活発な赤ちゃんの脳働きもののカラダの仕組み 北村昌陽

大脳が眠っている間も、コントロール中枢である脳幹は、不寝の番を続ける。眠りの状態を管理する必要があるからだ。「レム睡眠」「ノンレム睡眠」という言葉をご存知だろう。睡眠中の大脳を脳波計で調べると、大きく2種類の状態に分かれる。睡眠の最初にまず現れるのがノンレム睡眠で、このときは大脳の神経の活動が鎮まって脳波が緩やかになる。数十分後、今度は脳波が活発に動き始める。これがレム睡眠。大脳が激しく活動している状態だ。

眠っている間、レム睡眠とノンレム睡眠は交互に現れる。最初のノンレム睡眠が最も深く、時間も長い。ここで体のメンテナンスが進む。レム睡眠は、覚醒の準備として朝に向かって徐々に増える

この「ノンレム睡眠→レム睡眠」というサイクルが、約90分周期で一晩の間に4~5回繰り返される。このサイクルを作り出しているのが、脳幹なのだ。「最初のノンレム睡眠が、一晩の中で最も深い眠り。このとき成長ホルモンが分泌され、メンテナンスが進みます」。そして2回目、3回目と進むにつれ、ノンレム睡眠は浅く、短くなる。

反対にレム睡眠は、朝に向かって徐々に増える。「レム睡眠は、大脳を覚醒させる準備をしているのです」と井上さん。冷えた車のエンジンを暖機運転するように、深く眠った大脳を、覚醒に向かって徐々に動かす。これで目覚めた瞬間から大脳がフル稼働できるわけだ。

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赤ちゃんのレム睡眠は脳を育てている
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