もうiPhoneに負けない 機能充実、夏に買う最新スマホ

「シャープはIGZO(イグゾー:液晶パネル技術の一つで省電力効果が高い)の効果、富士通は電池容量を増やすことで達成できた」(丸山氏)という。KDDIもIGZO搭載機「AQUOS PHONE SERIE」を初投入し、電池が3日持つとしている。

ドコモが今回公表した実使用時間とは、1日の合計で約80分間という、同社の平均的なユーザーの使い方をした場合を想定して算出したものだ。具体的には、Web閲覧が約40分、メールや電話が約20分、ゲームや動画、音楽が約15分、その他が約5分とされる。このため、ヘビーユーザーの場合はこれより使用時間が短くなる。例えば、ヘビーユーザーが多い「GALAXY S4」について、「店頭では約1日しか持たないと案内している」とする大手量販店もある。

GALAXY S4のCPUは1.9GHz駆動

図3 大半の製品が採用したSnapdragon 600シリーズの主な仕様。CPUの機能に加え、グラフィックスや無線LAN、USBなどインタフェースの機能も備える。スマホの画像をテレビに無線で送るMiracastの機能では、解像度が720pとなる

春モデルの焦点だったCPUの処理能力と通信速度の高速化も、引き続き伸展した。大半の製品が4つの中核回路(コア)を持つクアッドコアのCPUを搭載し、ほぼ全てが最大100Mビット/秒(bps)の高速通信に対応(ソフトバンクモバイルは76Mbps)。夏モデルでは全メーカーが米クアルコムのCPU「Snapdragon(スナップドラゴン)」を搭載した(図3)。高精細動画の表示などで処理負荷を高めても、消費電力や発熱を抑えられる点が評価されたという。

クアッドコアCPUを搭載した製品では、大半が1.7GHzの動作クロック周波数に対応する中で、GALAXY S4は1.9GHzと夏モデルの中で最大のクロック数に対応した。クロック数が高まると、画面タッチの操作や動画の再生がスムーズになるが、消費電力が高いので電池の持ちは悪くなる。ただその差はわずかなので、それほど気にする必要はないだろう。

通信関連では、半分以上の新製品が、高速な新しい無線LAN規格の「IEEE 802.11ac(draft))に対応した。ただし、11acはまだ完全な標準化前のドラフト仕様で、あらゆるメーカーの無線LANルーターなどとの相互接続が完全に保証されているわけではない。

非接触型のUIも登場

用途面では、カメラ機能の強化が進んだ。国産の製品では「Xperia」やAQUOS PHONEなどのように、カメラの起動の速さや暗所での高感度撮影など、実用性を高めたものが多い。一方、韓国や台湾などのアジア勢は、撮影した画像を加工して楽しめる機能を前面に打ち出した。

例えばGALAXYは、連写した写真を基に、動作の流れを分解写真のように見せる機能や、不要な通行人を消去する機能を搭載する(図4)。台湾HTCの製品では、撮影した写真や動画をまとめてビデオクリップを作成できる機能を搭載(図5)。「レジャーなどで広く使われそうだ」(KDDIプロダクト企画本部の大谷宏課長)。

図4「GALAXY S4」では連写した写真を自動合成し、動作の流れを見せられる「ドラマモード」がユニーク(左)。写真の中の不要な通行人などを消去できる「消しゴムモード」も備える(右)
図5 「HTC J One」では、撮影した写真や動画を1つのフォルダーにまとめ(左)、施す特殊効果を選択すると(右)、画像をまとめたハイライト映像を作成できる

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