旅行・レジャー

耳寄りな話題

50年間トップ維持 バーモントカレーの新しさ

2013/6/23

▼こぼれ話(2) 辛さに裏メニュー!?
辛さの強弱を示す辛み順位表をパッケージに表示したのもバーモントが最初だ。「辛口」を発売した72年に登場、当時は10段階あったが、現在は5段階に簡略化された。数字が大きくなるほど辛くなる。バーモントの「甘口」は1、「中辛」は2、「辛口」は3と表示されている。最も辛い5に表示されているのは「ジャワカレー辛口」。表示はないが、6という辛いカレーも存在する。夏場限定の「ジャワカレー スパイシーブレンド」がそれだ。

ベースの味は大きく変わっていない。マーケティング本部香辛食品事業部の福森直仁開発マネージャーは解説する。「ロングセラーブランドはヘビーユーザーがいて成り立つ。味を大きく変えると、ヘビーユーザーさんから『この味が好きだったのに』と不満が出かねない。時代に応じて少しずつ味覚の志向に合わせて変えてきた」。「少しずつ」とは微妙な言い回しだが、カレーの味わいのように奥が深い。浦上博史社長は「長くお客様に愛され、育てられてきた商品。ベースは変えないが、その時代時代にあった改良は必要になる」と話す。

■製造ラインも改善

ハウスが常に気にしているのが消費者の意識の変化だ。変化の兆しを見過ごしてしまうとブランドに致命的な打撃を与えるだけに、細かい市場調査が欠かせない。ブランドイメージ調査はほぼ毎年、消費者がどんな調理をしているのか調べる「調理実態調査」は数年に一回。「地道な作業だが、ロングセラーブランドをより発展させていくためには重要なこと」(福森さん)。

ルーはクッカーという大きな釜で製造される

変わってきたのは中身だけではない。製造ラインの見直しもその一つ。ルー製造はじつは装置産業だ。工場には1トンクラスのクッカーと呼ぶ釜が並ぶ。複数の釜が同じ味でなければならず、熱の伝わり具合も安定的にする必要がある。大量に同じものを作っていくノウハウが必要だ。原料の配合などを工夫し、最高の状態で消費者に届けられるよう、89年に製造ラインを大きく改善した。ルー製品の品質設計の基本はこのときに確立された。

少人数世帯に対応し、ルーの容器を2分割できるよう真ん中にミシン目を入れたのが03年。実際に3割の消費者は1回の調理で半分の量を使っているという。じつは2分割容器には中仕切りがあるので、容器を成形するのは難しい。繰り返しテストして容器の厚みにばらつきが出ないかチェックした。真ん中のミシン目は調理の際は切りやすく、しかも輸送途中でちぎれないように、数種類のミシン刃を試しながら決めていった。

旅行・レジャー 新着記事

ALL CHANNEL