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50年間トップ維持 バーモントカレーの新しさ

2013/6/23

家庭用カレーの代名詞「バーモントカレー」(ハウス食品)が今年、発売50周年を迎えた。一見するとあまり変わらないようにみえる、このロングセラー商品の歴史を振り返ると消費者の味覚の嗜好に合わせた多くの改良点が見えてくる。外箱や容器も細かいアイデアや工夫の積み重ね。時代の変化を見逃さず、新しさに挑戦してきたことが長く愛されている理由だろう。

■国内シェア30%

カレールー市場でハウスは60~65%のシェアを握る。ハウスのカレーのうち、半分はバーモント。つまり、日本のカレールー全体で30%を占める商品だ。

現在のパッケージ(上)と発売時のパッケージ

そのバーモントが産声をあげたのが1963年9月。当時、カレーは「辛く」、大人の食べ物だった。家庭用もハウスの「印度カレー」などスパイスを効かせた本格化が主流。一方、高度成長期で食卓のメニューの決定権は忙しいお父さんからお母さんや子どもに移りつつあった。クセがなく子どもにも食べやすい、甘みもある新しいカレーが求められていた。

「辛味ではなく、甘いマイルドな味を織り込みたい」――。ハウスの社内資料によると62年に新しいカレーの研究が始まった。「リンゴとハチミツ」で辛さを抑えたカレーの開発がすすめられた。新製品開発委員会が発足し、販売・広告・企画・資材・生産の各部門で激しく議論が交わされたという。「バーモントカレー」の名付け親は当時副社長で後に社長となる故・浦上郁夫さんだ。

発売当時の価格は1箱120グラム(6皿分)で60円。当初は「甘いカレーなんて売れない」と販売店から反発もあったが、テレビコマーシャルや試食販売の効果で、売れ行きに火がついた。ハウスの63年度の総売上高は前の年度に比べ31%増の34億円と記録的な増収となった。

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