プログラミングで子供教育、火つけ役は米名門大学

図3 Scratchでは、ユーザー同士が作品を公開し、共有し合う場が用意されている。他人の作品を見てコメントを書き込んだり、その作品を基に手を加えたりできる

例えば、同じ処理を複数回繰り返したい場合は「×回繰り返す」というブロックの内側に、繰り返したい処理のブロックを並べればよい。自分で好きな絵を描き、それを左右に動かす、といったプログラムなら、数分で作れる。キーやマウスによる操作も指定でき、シューティングやモグラたたきなどのゲームも制作可能だ。見た目は子供向けだが、立派なプログラミング言語(開発環境)といえる。

身ぶりでプログラムを操作

さらに、ユーザー同士が作品を共有し合う場を用意していることが人気を加速させた(図3)。別のソフトや機器と連携させれば、家電を制御したり、身ぶりでプログラムを操作したりすることもできる(図4)。応用性の高さも魅力だ。

図4 Scratchを応用すれば、高度なプログラムも開発できる。上は、ロボット型掃除機「ルンバ」(アイロボット)にパソコンを接続して制御しているところ。人の動きを認識する非接触型の入力装置「Kinect」(マイクロソフト)と連携させ、身ぶりで操作するプログラムも実現可能だ(右)

2013年5月に公開されたScratch 2.0では、Webブラウザー上でのプログラミングが可能になった。従来版はソフトをパソコンにインストールする必要があったため、学校のパソコンなどに導入するのは難しい場合もあった。一方、Scratch 2.0はインストールが不要なので、より普及が進む可能性がある。

図5 教育版レゴ マインドストームでは、レゴのパーツを組み立てて作ったロボット(右)を、専用ソフトで自作したプログラム(左)によって動かす(図と写真は2013年9月に発表予定の最新版「EV3」のもの)

Scratchのほかにも、子供向けのプログラミングツールは複数ある。レゴとMITメディアラボが共同開発した「教育版レゴ マインドストーム」はその一つ(図5)。「小学校から大学の工学部まで、幅広い教育機関で採用されている」(教育版レゴ マインドストームの代理店、アフレルの小林靖英社長)という。

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