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2013/4/20

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進む御茶ノ水のバリアフリー化

御茶ノ水周辺は坂の街だ。本郷台地が江戸時代の神田川開削で切り離された駿河台の上に御茶ノ水の街があり、神田淡路町方面へは急な坂を下る。2つの再開発では両者の高低差を克服する仕掛けも用意した。

御茶ノ水ソラシティとワテラスをつなぐ跨道橋。道路は幽霊坂と呼ばれている(写真:日経アーキテクチュア)

両敷地にまたがる跨道橋を設置して、御茶ノ水ソラシティの地下1階とワテラスの3階をほぼ同じ高さでつないだ。エスカレーターやエレベーターなどを設置することで、JR御茶ノ水駅方面と淡路町方面がバリアフリーで結ばれた。大成建設の伊勢設計室長は「連絡通路と跨道橋は供用を始めたばかりなのに利用者が想定より多い。新しいルートを開拓したことで新しい人の流れが生まれた」とみる。

バリアフリー化については、JR御茶ノ水駅でも2010年度から工事が始まっている。ホーム上空にコンコースを新設して、エスカレーターとエレベーターを設置。駅東側の聖橋に面した広場も設ける。街全体のバリアフリー化については、千代田区が2007年に取りまとめた神田駿河台地域まちづくり基本構想で対応の遅れを指摘したものの、着実に改良されつつある。

御茶ノ水周辺では大型ビルの開業が目白押しだ。2012年5月に三井住友海上駿河台新館、2013年1月にJR神田万世橋ビルが完成した。歴史や文化が感じられる街が現代風の街に変貌しつつある。

JR御茶ノ水駅の聖橋口。駅前が狭い。新しい駅舎はセットバックして建設し、聖橋との間に広場を設ける(写真:日経アーキテクチュア)
御茶ノ水駅バリアフリー整備計画の概要。人工地盤を設けてエスカレーターとエレベーターを設置する(資料:JR東日本)
千代田区が2007年に「神田駿河台地域まちづくり基本構想」で示したゾーン別の将来像。御茶ノ水ソラシティ近辺は商業やサービスの充実を図る地区として位置付けている。JR御茶ノ水駅を核としたバリアフリールートの確立についても触れている(資料:千代田区)

(日経アーキテクチュア 高槻長尚)

[ケンプラッツ 2013年4月15日掲載]

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