N
フード・レストラン
おでかけナビ

2013/4/20

おでかけナビ

大成建設が技術を集結

公開空地の地下1階「ソラシティプラザ」。地上を支える柱の直径は40cmと細く、開放感のある空間を実現した。店舗は全部で15店(写真:日経アーキテクチュア)

SPCの筆頭出資者は大成建設だ。同社は施設の運営にも関わり、プロジェクトで中心的な役割を果たしている。同社都市開発本部の山村貴晴副本部長は「川上から川下まで様々なことに取り組んだ。これほど大規模な案件では初めて」と話す。

特に技術面では、新しい取り組みに積極的に挑戦している。例えば、300N/mm2の超高強度コンクリートの採用が挙げられる。地上広場の鉛直加重を支えるため地下広場に立てた柱に使った。実際の建造物で300N/mm2のコンクリートを使ったのは世界で初めてという。

300N/mm2の超高強度コンクリートを使った柱について、大成建設の伊勢設計室長が説明する(写真:日経アーキテクチュア)
免震構造を採用した。積層ゴム支承は2階と3階の間に設置。階段室の壁には、地震の際に注意するよう呼び掛ける掲示がある(写真:日経アーキテクチュア)

柱で支えた地上部分は、大通りからエントランスへのアプローチになっている。大型の消防車がエントランス前まで入ってくることを想定して、その荷重に耐えることが求められた。もし通常のコンクリートで施工していれば、柱の直径が1.0~1.2m程度になってしまうところだが、300N/mm2の採用で 40cmまで細くすることができた。圧迫感の少ない空間が実現した。

旧・日立本社ビルを支えていた既存の杭200本弱を撤去せずに活用している点も珍しい。敷地の地下には東京メトロ千代田線が走り、2本のシールドトンネルの間に杭が打ち込まれている。取り除いて打ち直すのは難工事が予想された。同社設計本部建築設計第一部の伊勢季彦設計室長は「杭の位置によってビル西面の位置が決まった」と話す。建物の構造を鉄筋コンクリート造にすることも一時は検討したが、既存の杭で支えきれないことが判明。結局、鉄骨造とした。

東京メトロ丸ノ内線も敷地内の地下を斜めに横切る。丸ノ内線のトンネルを覆うように厚さ最大3mのスラブを構築することで、地下鉄の震動がビルに伝わらないよう配慮した。スラブとトンネルの距離は、最も近接した箇所で1mほどしかないという。

注目記事
次のページ
CASBEE Sクラスを取得予定