地球温暖化の影響? 千葉の海でクマノミやサンゴ

2014/7/19

おでかけナビ

いよいよ夏休みシーズン。南国のリゾートに行きたいが、予約を取るのを忘れてしまった……。お金も節約したいけど、東京の近くでサンゴや熱帯魚と泳げるビーチはないのだろうか? 旅行ガイドなどを探したら、そんな人にぴったりの場所が見つかった。日帰りで南国気分を楽しめるとは不思議だが、もしかすると地球温暖化の影響なのだろうか。ほかに似た場所はないのか。調べてみた。

千葉・館山の無人島に色鮮やかな魚

サンゴの上を泳ぐソラスズメダイ(沖ノ島、たてやま・海辺の鑑定団撮影)

「都会からこんな近いところで、色鮮やかな魚が見られるとは」。東京から初めて来たという男子大学生(21)は驚く。「群れて泳ぐ青い小魚を手でつかまようとしたんですが、すばしっこくて」

ここは房総半島、千葉県館山市沖ノ島。東京湾の入り口にあり、熱帯魚が楽しめる場所として人気が高まっている無人島だ。

島といっても半島とは砂浜でつながっている。周囲は1キロメートルほど。岩場もあり、磯遊びもできる。夏の週末には150台分の駐車場がいっぱいになる。

クマノミとサンゴイソギンチャク(2013年沖ノ島、たてやま・海辺の鑑定団撮影)
ツノダシの姿も(2013年沖ノ島、たてやま・海辺の鑑定団撮影)

「シュノーケリングで泳ぐと、青いソラスズメダイやしま模様のツノダシなど暖かい海にいる様々な魚を見ることができます」と、NPO法人、たてやま・海辺の鑑定団(館山市)理事長の竹内聖一さん。10年前からこの島で、シュノーケリング体験プログラムなどを実施してきた。運がよければ、クマノミにあうこともある。

北限のサンゴ、南国風の貝殻も

隣接する自衛隊基地の滑走路ではかつてTVドラマ「Gメン'75」のオープニングが撮影された

ちなみに、日本にいるクマノミは6種類。館山で見られるクマノミは、アニメ「ファインディング・ニモ」でその名が広まった「カクレクマノミ」とは別種だ。専門家によるとニモのモデルは学術的にはカクレクマノミではなく、よく似た「クラウンアネモネフィッシュ」という魚だそうだ。

少し深いところに行けば枝状サンゴのエダミドリイシも(2012年沖ノ島、たてやま・海辺の鑑定団撮影)

沖ノ島はサンゴ北限の地としても知られる。浅いところでは岩のようなイボサンゴやキクメイシの仲間、少し深いところに行けば枝状のミドリイシ系など、全部で30種類ほどが確認されている。「房総の他の海と比べてサンゴが浅いところにいるのが特徴です」(竹内さん)

海岸に打ち上げられる貝殻も南国風だ。その代表が沖縄などでもよくみる表面がつるつるしたタカラガイ。南房総では約50種類が見つかっている。

館山は映画「グラン・ブルー」のモデルとなった素潜りの達人、ジャック・マイヨールが晩年の一時期を過ごした場所としても有名だ。沖ノ島から西に数キロメートル、坂田(ばんだ)地区の別荘で暮らしていた。世界の海好きが注目する海ともいえる。

周囲1kmの小島。房総半島とは砂浜でつながる(沖ノ島)
海へ抜ける小道も南国風(沖ノ島)
海辺で貝殻を拾うのも楽しい。左奥と右手前がタカラガイ(沖ノ島)

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