旅行・レジャー

耳寄りな話題

幻の「マッカーサー道路」開通 変わる虎ノ門・新橋 環2プロジェクトの舞台裏を探る

2012/5/2

東京・霞が関の官庁街に近いオフィス街、虎ノ門地区が大きく変貌を遂げようとしている。起爆剤は幹線道路である環状2号線の未開通区間、幻の「マッカーサー道路」と超高層ビルを一体で建設・整備する大規模な再開発事業「環状第二号線新橋・虎ノ門地区の再開発・道路事業」だ。東京都が事業主体となり、2014年の完成を目指して工事が進んでいる。コンベンション施設やホテルなどが入居する超高層ビルの地下を環状2号線が通るユニークなビルを建設するほか、地上に表参道を上回る大通りも完成。にぎわいのあるビジネス・商業ゾーンへの衣替えを目指す。規制緩和で生まれた制度活用や街づくりのソフトウエア、施工技術――。行政と民間の知恵と工夫を集めて進んでいるプロジェクトの舞台裏を探った。

(東京都や森ビルの資料より)

■「環状2号線」悲願の開通

新橋側から見た超高層ビルの完成予想図

環状2号線の工事区間は全長約1.35キロメートル、幅員が40メートル。上下2層構造になっており車道の本線部は汐留から虎ノ門まで地下を通る。建物は1、2、3街区に分かれ1、2街区は既に完成、マンションや商業施設ができている。3街区にできる超高層複合ビルは地下5階地上52階、高さは247メートルと都内で2番目となる。延床面積は24万4305平方メートルあり会議施設やオフィスのほかホテル、住宅が入る。

そもそも環状2号線は1946年に戦災復興院が新橋から赤坂・四谷を経由して神田佐久間町まで延長9.2キロメートル、道幅100メートルの道路として決定されたのが始まり。連合国総司令部(GHQ)が虎ノ門の米国大使館から東京湾の竹芝桟橋までの軍用道路整備を要求した、などの俗説もあり、虎ノ門から新橋までの区間は「マッカーサー道路」ともよばれる。

その後、道幅は40メートルに縮小されるが、虎ノ門―新橋区間は長く事業化できなかった。このエリアは商業的・経済的に超一等地。店舗などを営業している人が用地補償を提示されてもなかなか了解しなかったという。バブル期には2兆円以上かかるとされた用地取得費も事業進行の障害となっていた。だが、神田佐久間町―虎ノ門までは供用開始。93年には都市計画が変更され、汐留を経由して有明まで4.7キロメートルの区間が延伸された。両区間をつなげる虎ノ門―新橋間の整備が急務となっていた。

旅行・レジャー 新着記事

ALL CHANNEL