エンタメ!

東京ふしぎ探検隊

温泉マークの湯気、昔は直線 郵便局は封筒だった

2013/1/18

東京・品川にある日帰り温泉施設「戸越銀座温泉」。戸越銀座商店街から一本入った住宅街にある

寒い日が続くと、温泉が恋しくなってくる。近年の採掘ブームもあって、東京にも温泉は数多い。地図で探してみると、大田区などあちこちで温泉マークが見つかった。実はこの温泉マーク、昔は湯気の向きが反対だったという。直線の時期も長かった。その背景には地図記号を巡る長い歴史があった。

■東京23区、実は日本一の「温泉密集地」

商店街として東京一の長さを誇る品川区の戸越銀座商店街。全国各地の「○○銀座」の第1号でもある街を歩いていると、温泉マークが目に飛び込んできた。その名も「戸越銀座温泉」。天然の温泉だという。東京に多い、黒っぽい湯が特徴だ。

東京は実は、隠れた温泉密集地でもある。10平方キロメートル当たりの公衆温泉施設の数を表す「温泉密度」で比べてみると、東京都は神奈川県、大分県に次いで堂々の全国3位。東京23区に限ってみれば、1位の神奈川県を大きく上回った。


江東区の「大江戸温泉物語」や文京区の「スパ ラクーア」など、東京ではここ10年ほど、温泉が次々掘削された。東京都にある温泉利用施設はこの10年で2倍近くに増えている。地下水や地盤への影響を懸念する声もあるほどだ。

中央温泉研究所(東京・豊島)の甘露寺泰雄さんによると、東京23区の温泉は塩分が多い「塩化物泉」と「炭酸水素塩泉」が大半。湯の色が黒っぽいのは「植物の化石が混じっているから」。東京では「掘れば出る」状態で、昔から大田区など臨海部中心に銭湯で利用されてきたという。地図上に温泉マークが多いのは、人口密集地ならではということのようだ。

江東区にある日帰り温泉施設「大江戸温泉物語」
台東区にある「水月ホテル鴎外荘」は森鴎外ゆかりの宿。日帰り入浴も可能
「鴎外荘」には森鴎外が「舞姫」を書いた旧宅が保存されている

エンタメ! 新着記事

ALL CHANNEL