百貨店系高級スーパーがディスカウント店に Pマートの実力

ワケあり、型落ち…大量仕入れで原価を抑えた特価品で差別化

EDLPをコンセプトに「毎日がお買い得!」商品を、生鮮、日配、グロッサリー全てのコーナーで展開

Pマート山田店を訪れて、まず驚かされるのが安さだ。ディスカウントストアだから当たり前のことだが、ここが大丸ピーコックだったと思うと、価格のギャップから来るインパクトは大きい。従来のピーコックに比べると、価格は1~2.5割ほど安く設定されている。

ピーコックとの大きな違いは、EDLP(Every Day Low Price)を掲げていること。つまり「毎日がお買い得」の商品が品ぞろえの基本になっている。例えば、モヤシが19円、木綿・絹ごし豆腐が48円。そば・うどんも28円と、節約生活に欠かせないアイテムを毎日、他店よりも低価格で提供する。さらに、98円の漬物・菓子・飲料や、88円の野菜・アイスクリームなど均一商品が充実しているのも特徴。安さだけでなく、品ぞろえの豊富さもアピールしている。

98円、88円の均一商品で安さと品ぞろえの豊富さをアピール

従来店にはなかったのが「ワケあり商品」や「型落ち品」などの特売品。賞味期限間近のものや切り餅などシーズンオフ商品を大量仕入れで原価を抑え、メーカー希望価格の半値からそれ以下で販売する。こうした特売品が同店では売り場の約3分の1を占める。

「ワケあり商品」は賞味期限間近の商品やシーズンオフ商品を大量に買い取って半値程度で販売する
Pマートの目玉商品のひとつ「ワケあり商品」

「他店であればエンド(棚什器の端のスペース)で販売するようなものを、スペースを取って展開している。ターゲットの顧客に喜んでもらうのが品ぞろえのポイント。探す楽しみを提供し、お得感を感じてもらうことでリピーターになってもらえる」(同)。

同社では、基幹店舗の品ぞろえについて「こだわり2、ボリューム6、価格訴求2」を基本にしている。それに対して、同店では「ボリューム6、価格訴求4」で構成。旧店舗で約7000品目あった商品を約3800品目まで絞り込み、回転率の高い生活必需食品を中心にそろえる。さらに、ワケあり商品などの一括仕入れや新規メーカーとの取引、店舗直納などで価格訴求の比率を増やしている。

98円の少量パックの総菜も種類が豊富。高齢者や1人暮らしの若者に好評
業務用スーパーで扱うような「ハムの切落としパック」などは子供のいる家庭に人気
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