女性のキャリアを阻む「3つのハードル」

2014/7/21
日経ウーマンオンライン

終身雇用制度が崩れ始め、誰もが「自分らしい働き方」を模索する時代がやってきました。私たちの働き方はこれからどのように変わっていくのでしょうか? プロノバ代表取締役社長・グロービス経営大学院教授の岡島悦子さんに、これからの女性の働き方について教えていただきました。

私は、男性と女性のキャリアプランニングは基本的に同じだと思っています。

唯一違うのは、「出産」というライフイベントの有無でしょう。産むことは女性にしかできません。医療は進歩していますが、一般的に女性の出産適齢期は20代~30代後半ぐらいでしょう。この時期はキャリアの上でも様々な課題が訪れます。特に“3つのハードル”がいっぺんにやってくると、そのあまりの困難さから女性は退職につながることがあります。

3つのハードルとは、「出産・子育て」「管理職への昇進」「異動」です。産休・育休復帰後、以前の職場に戻ることができず、図らずも「異動」となることはしばしばあります。

30歳までに3つのプロジェクトを経験したい

この3つが一緒に来ることがないようにキャリアを構築することが、女性のキャリアプランニングでは重要になります。

例えば、20代のうちに男性の3倍の速さでキャリアを積み、臆せずプロジェクトリーダーや、管理職を経験しておくのも一つの手です。目安は30歳までに3部署もしくは3プロジェクトを経験しておくことです。そうすると、育休を経て戻ってくる場所が少なくとも3つあることになります。

その一つには内勤の部署があるかもしれませんし、時間の融通がききやすい部署があるかもしれません。

経験したことのある部署へ復帰できると、顔見知りのメンバーも多いでしょうから、周囲の協力も得やすいものです。女性はスペシャリスト志向が強いので、一部署に身を置きがちですが、それではキャリア上の「つぶし」がききにくいのです。