女性比率が高いのは港・目黒・世田谷区

人口データを眺めていたら、面白いデータを見つけた。「性比」。女性100人に対する男性の割合だという。数字が大きいほど男性が多く、小さいほど女性が多いことを意味している。

最も男性が多い区は台東区。断トツで多い。豊島区、江戸川区が続き、大田区は男女がちょうど半々となっている。

台東区に男性が多いのはなぜか。台東区に尋ねると「明確な理由はわかりませんが、日雇い労働者が集まる山谷周辺の男性率が高いことが影響しているのではないか」との答えが返ってきた。

改めてデータを調べたところ、台東区の男性数が最も多いのは35~39歳。男女比で最も男性比率が高いのは60~64歳だった。20代から60代までまんべんなく男性が多かった。

東京23区研究所の池田利道所長によると、江戸時代、江戸には男性が多かったという。「町人の人口構成は男性30万人に対して女性は20万人といわれていました」。

東京はその後も男性が多い時代が続き、第1回の国勢調査が行われた1920年(大正9年)の東京府(現・東京都)の人口性比は112だったという。男女比が逆転したのは2000年。女性が増えたのは最近だったのだ。

では女性が多い区はどこか。こちらは男性以上に差が激しく、港区、目黒区、世田谷区がトップ3となった。湾岸エリアや自由が丘、下北沢といった女性に人気の住宅地を抱えていることが影響しているようだ。中でも港区の性比87.9は、政令指定都市で女性比率が高い(=男性比率が少ない)熊本市(88.2)、札幌市(88.8)に比べても高さが際立つ。

ちなみに23区全体の性比は96.9。日本全体では94.7だ。全体としても女性が多いことがわかる。

F1層比率高い新宿・豊島・中野区

人口データでは年齢別の区分も詳細に載っている。マーケティング用語でよく使われるF1層(20~34歳の女性)に着目してみよう(データは14年1月時点)。

単純にF1層の数でみると、世田谷区、練馬区、大田区の順となる。これは人口ランキングと同じだ。人口が多いのだからF1層が多いのも当然。では相対的にF1層が多い区はどこか。区内の全女性に占めるF1層の割合でみてみると、結果は大幅に変わった。

1位は新宿区で25.5%だった。2位は豊島区(25.3%)、3位が中野区(24.4%)。以下、渋谷区、杉並区、目黒区と続く。数で上位だった世田谷・練馬・大田区はそれぞれ10位、19位、15位に沈んだ。最下位は葛飾区で17%、僅差で足立区(17%)、江東区(18.4%)、江戸川区(18.4%)が続いた。

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