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長寿1位は杉並区、持ち家率は… 23区ランキング

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東京で暮らしていても、意外に知らないことは多い。男性が多い区、女性が多い区。平均寿命、持ち家率の高さ、投票率……。知っているようで知らない東京23区の姿を、様々なデータから探ってみよう。

千代田区、昼夜の人口差75万人以上

まずは基本的な情報から。

23区で最も面積が大きいのは田園調布や羽田空港がある大田区。世田谷区、足立区がこれに続く。狭いのは台東区、中央区、荒川区で、3区とも大田区の実に6分の1だ。

人口はどうか。1位は世田谷区となった。90万人に迫り、全国の市の人口ランキングに当てはめてみると、千葉市に次ぐ14位となる。世田谷区といえば成城や等々力など人気住宅地がある。下北沢や二子玉川も世田谷区だ。

最も少ないのは千代田区で5万人ほど。大手町や丸の内を抱える屈指のビジネス街だが、住民は他の区ほどではないようだ。それでも山口県萩市や長野県諏訪市よりも多い。

同じ人口ランキングでも、昼間人口でみると上位の顔ぶれががらりと変わる。17位の港区がトップとなり、最下位の千代田区が2位で続く。世田谷区は3位に後退した。

単純計算だと、千代田区は毎日75万人以上が朝晩、移動していることになる。人口規模で比較すると、静岡市民や岡山市民が全員、夜になると市外に出ているようなものだ。わかってはいたが、数字で突きつけられると改めて通勤・通学の厳しさが伝わってくる。

人口の多さはもちろんだが、人口密度でみると東京の過密さはさらに浮き彫りになる。豊島区、中野区、荒川区は全国主要区(東京特別区と政令指定都市の区、全198区)全体でもトップ3に入る。23区からは8区が上位10位にランクインした。4位には大阪市城東区、10位には同阿倍野区が入った。23区中22位の港区も、全国でみれば56位。千代田区以外はどこも過密だ。

ただし、千代田区は昼間の人口密度が何と7万人を超え、他を圧倒している。全国的にも特殊な区といえそうだ。

ちなみに全国主要区の中で最も人口密度が低いのは浜松市天竜区で1平方キロメートル当たり33人。札幌市南区の218人が続く。政令指定都市では静岡市が503人で最も低い。政令20市のうち、1万人を超えているのは大阪市と川崎市だけだ。

女性比率が高いのは港・目黒・世田谷区

人口データを眺めていたら、面白いデータを見つけた。「性比」。女性100人に対する男性の割合だという。数字が大きいほど男性が多く、小さいほど女性が多いことを意味している。

最も男性が多い区は台東区。断トツで多い。豊島区、江戸川区が続き、大田区は男女がちょうど半々となっている。

台東区に男性が多いのはなぜか。台東区に尋ねると「明確な理由はわかりませんが、日雇い労働者が集まる山谷周辺の男性率が高いことが影響しているのではないか」との答えが返ってきた。

改めてデータを調べたところ、台東区の男性数が最も多いのは35~39歳。男女比で最も男性比率が高いのは60~64歳だった。20代から60代までまんべんなく男性が多かった。

東京23区研究所の池田利道所長によると、江戸時代、江戸には男性が多かったという。「町人の人口構成は男性30万人に対して女性は20万人といわれていました」。

東京はその後も男性が多い時代が続き、第1回の国勢調査が行われた1920年(大正9年)の東京府(現・東京都)の人口性比は112だったという。男女比が逆転したのは2000年。女性が増えたのは最近だったのだ。

では女性が多い区はどこか。こちらは男性以上に差が激しく、港区、目黒区、世田谷区がトップ3となった。湾岸エリアや自由が丘、下北沢といった女性に人気の住宅地を抱えていることが影響しているようだ。中でも港区の性比87.9は、政令指定都市で女性比率が高い(=男性比率が少ない)熊本市(88.2)、札幌市(88.8)に比べても高さが際立つ。

ちなみに23区全体の性比は96.9。日本全体では94.7だ。全体としても女性が多いことがわかる。

F1層比率高い新宿・豊島・中野区

人口データでは年齢別の区分も詳細に載っている。マーケティング用語でよく使われるF1層(20~34歳の女性)に着目してみよう(データは14年1月時点)。

単純にF1層の数でみると、世田谷区、練馬区、大田区の順となる。これは人口ランキングと同じだ。人口が多いのだからF1層が多いのも当然。では相対的にF1層が多い区はどこか。区内の全女性に占めるF1層の割合でみてみると、結果は大幅に変わった。

1位は新宿区で25.5%だった。2位は豊島区(25.3%)、3位が中野区(24.4%)。以下、渋谷区、杉並区、目黒区と続く。数で上位だった世田谷・練馬・大田区はそれぞれ10位、19位、15位に沈んだ。最下位は葛飾区で17%、僅差で足立区(17%)、江東区(18.4%)、江戸川区(18.4%)が続いた。

高齢化率は北区がトップ 外国人多い新宿区

男女比の次は高齢化率だ。65歳以上の割合が最も高いのは北区で、次いで足立区、台東区。少ないのは中央区、港区、千代田区となった。

子供はどうか。0~14歳の割合が最も高いのは江戸川区で13.9%(14年1月時点)。江東区(12.5%)、練馬区(12.5%)、足立区(12.4%)と続く。低いのは中野区(8.5%)、新宿区(8.6%)、豊島区(8.6%)だった。

平均年齢も調べてみた。最も年齢が高いのがやはり北区で46.3歳。台東区、葛飾区が続いた。若いのは中央区の42.3歳。江戸川区、港区も42歳代だった。ただし平均年齢はどの区もさほど大きな差にはならなかった。

では長生きする区はどこか。平均寿命が最も高いのは男女とも杉並区で、目黒区、世田谷区が上位に並んだ。逆に低いのは男性が荒川区、女性は江戸川区と足立区、江東区となった。

外国人が多い区は新宿区が群を抜く。ただ内訳をみてみると、区ごとに特徴があった。

新宿区は中国、韓国・朝鮮、ネパール、ベトナム、ミャンマー人が多い。ネパール人は新宿区のほか、大田区と豊島区に目立つ。ミャンマー人は豊島区にも多い。フィリピン人は大田・足立・江戸川区に目立ち、インド人は江東・江戸川区が突出していた。

持ち家多い葛飾・台東・荒川区 寺院は台東区

生活面に目を移してみる。少し古いデータにはなるが、10年の国勢調査を基に、各区の持ち家比率を計算してみた。

トップは葛飾区。実に54.2%にのぼった。台東区、荒川区までが「半分以上が持ち家」となった。持ち家が最も少ない区は新宿区で31.4%。中野・北・豊島はいずれも30%台だった。学生や単身者の数などが影響しており、23区内で持ち家エリアと賃貸エリア、はっきりと色分けできそうだ。

寺院や教会も調べてみた。寺院では台東区が336カ所と圧倒的に多かった。仏教系宗教の事業所数を数えたため正確な寺の数とはいえないが、上野や谷中霊園を抱える区だけあってやはり多い。キリスト教会は世田谷区が頭1つ抜けていた。こちらも事業所数なので正確な数ではない。

台東区は旅館・ホテルの数も突出していた。歴史的に日雇い労働者向けの簡易宿泊所が多いことが反映されている。最近は外国人向けの低価格旅館としても注目されている。

投票率高い文京区 区役所も高い

今度は投票率をみてみよう。

先の東京都知事選挙では、文京区が55.6%で1位。最も低かったのが江戸川区の39.4%だった。13年の参院選でも1位は文京区の59.7%、最下位は江戸川区の49.1%だった。11年の都知事選も1位文京区、最下位江戸川区となっていた。

ここ数年の選挙を調べてみたが、毎回似たような傾向だった。文京区や千代田区、北区は総じて高く、江戸川区、足立区、港区は低かった。

投票率トップの文京区、実は区役所の建物も23区で最も高い。地上27階建て、142メートルもある。開庁は1994年12月で、当時から「豪華すぎる」との批判があった。2番目に高いのは練馬区役所で地上21階、高さは約94メートル。3位が墨田区役所で19階と、ここまでが突出して高くなっている。

共通するのはいずれもバブル期に計画されたという点。もっとも都庁の48階にはとてもかなわないが……。

ちなみに区役所の建物が最も低いのは豊島区本庁舎で4階。ただし別館(4階)や10階まであるグレイスロータリービル庁舎、7階建ての区民センターなどに分散しており、本庁舎の高さだけで規模は比較できない。

データでみる23区の姿。次回は飲食店などサービス業を中心に眺めてみよう。(河尻定)

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