海外に広がるJ-POP、ブームは定着するか日経エンタテインメント!

欧米やアジア諸国などでライブを行ったり、音楽イベントに参加したりする日本人アーティストが増えています。アニメの主題歌を歌う“アニソン歌手”やビジュアル系、アイドルなどが次々と海外展開を進めており、世界各地での「J-POP」に対するニーズが広がりを見せています。その人気の理由と今後の展開について、日経エンタテイメント!誌が解説します。

最近は、日本人アーティストが海外でライブを行うことは、もはや珍しいことではなくなってきた。

例えば、すでに韓国などのアジアツアーや米国でのフェス参加などの実績のあるGACKTは、2010年に初のヨーロッパツアーを開催。AKB48はロサンゼルス、香港、マカオ、モスクワなどの音楽イベントに出演した。2011年に入ると、EXILEがアジア進出の足がかりとして、初めて香港の音楽アワードに参加している。

日本のアーティストが海外で名前を知られるのは、やはり「クールジャパン」と呼ばれるアニメやゲームカルチャーとの連携がきっかけとなることが多い。

海外のアニメファンの交流の場となる「アニメコンベンション」は、最近は北米だけでなく、ヨーロッパや南米など世界各地で定期的に開催。人気アニメの主題歌を歌うアニソン歌手やビジュアル系バンドはゲストとして招待され、熱狂的に迎えられる。フランスのパリ郊外で毎年開催される「JAPAN EXPO」は、昨年ついに18万人もの入場者を記録した。過去にはX JAPANやAKB48、モーニング娘。などがゲスト出演し、会場を盛り上げている。

海外に活躍の場を広げる日本のアーティストたち [左]GACKTは2010年7月に自身のキャリアで初めてとなるヨーロッパツアーを開催。イギリス、フランス、スペイン、ドイツで計5公演を行った。写真はロンドン公演のもの [中央]アイドリング!!!は、2011年に2月に番組を配信している台湾に初上陸。プロモーションのほかライブも披露した。 [右]松下優也は20歳の男性R&Bシンガー。2011年5月27日から30日まで、アメリカ・サンノゼで開催されるアニメコンベンション「FANIMECON」に出演。初の海外ライブに挑む

アニメ関連の会社が音楽も

海外経験の豊富なPUFFYや東京スカパラダイスオーケストラなどが所属するソニー・ミュージックアーティスツ(以下、SMA)。同社の原田公一会長は、「言葉が通じないところで演奏し、観客が音楽にダイレクトに反応してくれる。その経験は若いアーティストにとって貴重なもの」と以前から海外でのライブに積極的だ。特に、この数年で気軽に行ける環境が整ってきたと話す。

まずは、インターネットが進化していること。音楽系ソーシャルネットワークのMySpace、動画配信サイトのYouTubeなどによって、グローバルなファンの獲得は、以前と比べて飛躍的に容易になった。最近では、Ustreamを使い、イベントを全世界向けに生中継することも可能だ。

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