やっぱり「家めしこそ最高のごちそう」だ【特別対談】冨田ただすけ×佐々木俊尚

【編集部】 調理道具にこだわりはありますか。

【佐】 道具は何でもいいと思っています。100円ショップで売っているフライパンや安い包丁だって、十分使えますよ。

【冨】 僕も特別な調理道具は使わないですね。

【編集部】 調味料はどうでしょう……。

【冨】 塩と砂糖はごく一般的なものを使っています。でも、しょうゆ、みりん、お酢など発酵調味料は違いが出やすい。例えば、みりん風調味料と本みりんとでは、料理の出来が全く違う。スーパーに売っているもののなかから、ちょっとだけいいものを選ぶようにしています。

【佐】 僕も同じ。ちょっと高くても、外で買ったり食べたりするよりは、全然安いしね。

ひとり家めしに「目玉焼き丼」

【冨】 ところで、佐々木さんは普段は奥さんと2人で食事をされているそうですが、1人のときは何を作りますか。

【佐】 いつも以上にシンプルな料理になるかな。豆腐を水切りしてしょうゆをかけるだけ、なんてこともある。それでも十分おいしい。

【冨】 確かに人には出さないけれど、自分にとっては最高においしい料理ってありますね。僕が1人のときによく作るのが「目玉焼き丼」。

【佐】 目玉焼き丼、うまそう……。

【冨】 『おとなのOFF』世代のサラリーマン家庭で、平日夜に家族そろって食卓を囲むのはなかなか難しい。1人でも家めしを楽しむなら、さっと作れて一品でごちそうになるどんぶりは最適だと思います。佐々木さんもどんぶりは作りますか。

【佐】 モロヘイヤを載せたネバネバ丼とか、生シラス丼とか作りますよ。先日は長野で食べたソースカツ丼を再現してみました。どんぶりはたいていシンプルな手順で作られているから、再現もしやすい。家めし入門者にもお薦めですね。

(構成・文 柿本礼子)

(日経おとなのOFF特別編集『夜遅く帰った日も、すぐ作れる おとなのひとり家ごはん』の記事を基に再構成)

[参考]日経おとなのOFF特別編集『夜遅く帰った日も、すぐ作れる おとなのひとり家ごはん』(2014年6月18日発売)は、料理研究家・冨田ただすけさんのオリジナル家ごはんレシピを、ごはんもの、どんぶり、汁もの、おかず、ごはんの友の5ジャンルに分け、たっぷり詰め込んだ1冊。疲れて帰った日でも気軽に作れ、体も喜ぶ、技ありレシピが満載。

夜遅く帰った日も、すぐ作れる おとなの「ひとり家ごはん」 (日経ホームマガジン)

著者:冨田ただすけ
出版:日経BP社
価格:780円(税込み)