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にんにく味ピーナツにトマト…所変わればみなおやつ

世界のおやつ探検隊

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NIKKEI STYLE

 空気に冬の気配が混ざるようになってきた今日この頃。にもかかわらず、今回ご紹介するのは、東京・笹塚にある台湾のマンゴーかき氷が食べられるお店。ナショジオが結成した「世界のおやつ探検」、おいしい食べ物があれば、季節など全く気にしない(こともないが……)。だってこのお店、あまりに好評なんで、1年中このかき氷が食べられるようになったのだから。

我々、世界のおやつ探検が向かったのは「台灣物産館 笹塚本店」、台湾当局関連のアンテナショップだ。お菓子やフルーツをはじめとする約450種の食品が並び、その物販スペースの横に、イートインコーナーがある。ここで出しているかき氷の一つが台湾風マンゴーかき氷なのだ。

日本のかき氷でマンゴー味というと、無色透明の氷を削った上にマンゴーソースや果実をトッピングしたものが一般的。しかしここのメニューには、ミルクとマンゴーを合わせた味の氷を削って、上から果実とソースをかけたものがある。台湾で雪花冰(シュエホアビン)や雪片冰(シュエペンビン)と呼ばれる味付きタイプのかき氷だ。

「氷を含め、みんな台湾から輸入しているんですよ」と案内をしてくれたのは同館を運営する池栄青果の主任、朱亭錚(シュティンチェン)さん。削る機械も台湾製で、日本のかき氷とは異なり氷が層状に重なるのがおもしろい。

「これ、おいしいですね」と現地取材には同行できなかったユカリ隊員が、リベンジとばかりに、かき氷をほお張りながら満足顔。マンゴー味のかき氷もソースも果実も濃厚な味わいだ。「氷がふんわりしているっ」とユカリ隊員の声のトーンが上がる。

台湾では「氷の替え玉」もある

台湾で話を聞いた雪花冰の専門店では、氷自体に味を付けたかき氷は約20年前に開発したメニューとのことだったが、朱さんによれば広く出回り始めたのは近年のことらしい。

「台湾の人は、夏になると週2、3回は専門店でかき氷を食べますね。普通の氷に煮豆やお団子など様々な具をトッピングしたものが一般的ですが、具だけになると氷をお代わりしたりするんですよ。それほどかき氷が好きなんです」(朱さん)。かき氷の「氷だけ」のお代わりだなんて、まるでラーメンの"替え玉"ではないか……。"かき氷道(どう)"奥深し。

さらに、朱さんに台湾で人気のお菓子やおやつの話を聞いてみた。すると、あくまでも個人的な体験の範囲ですがと断りつつ、「台湾ではピーナツやこれを使ったお菓子が特にポピュラーですね」と教えてくれた。

ピーナツは台湾の特産品で、「台灣物産館」の店頭にも様々なタイプのピーナツが置かれている。中には、薄皮が黒い変わり種も。

「台湾では居間のテーブルに、大抵、器にも盛った殻つきのピーナツが置いてあるんです。来客の際のお茶請けにしたり、テレビを見ながら食べたり。ニンニク風味もポピュラーですね」(朱さん)

これからの季節、ピーナツの「おしるこ」はいかが?

殻つきピーナツなんてシンプルだなぁなんて気を抜いて聞いていたら、ニンニク味のピーナツとは。これも殻つきが一般的らしい。「正確な作り方は知らないのですが、殻に入ったピーナツをニンニクエキスに漬けて、それを乾燥させたものだと思います」と朱さん。いきなり心を揺さぶる、探検隊、どストライクのおやつです。

そのほかにも麦芽糖で、雷おこしのようにピーナツを固めたお菓子や、ピーナツの「おしるこ」などもポピュラーなんだそう。ちょうど店頭で缶入りタイプのおしるこが売っていたので、1つ買っていただいてみると、ミルク味のスープの中に軟らかい煮ピーナツが入っていた。冬場には温めて食べるらしいから、これからの季節にはぴったりだ。

「おしるこような『スープ状』のデザートは、ほかにもたくさん種類があるんですよ。暑い季節なら、体を冷やす効果があるとされる緑豆のおしるこや、仙草ゼリー、愛玉子(オーギョーチー)がポピュラーですね」

愛玉子は、同名のクワ科の植物の種子から作る軟らかい食感のゼリーにシロップをかけていただくもの。シロップは大抵ハチ蜜を使ったレモン味のもので、このデザートは台湾では一般に「檸檬愛玉」(ニンモンアイユー)と呼ばれるらしい。

一方、仙草ゼリーは干した仙草という植物を煮出して作る黒っぽいゼリーで、苦味がある。「いずれも、デザートとして食べるだけでなく、ドリンクとしてもよく飲まれるんですよ」と朱さんは言う。ゼリーが入った液体が多めのスープデザートを、太いストローで飲むというイメージだ。

具だくさん、何とも楽しい台湾のドリンク

さらに朱さんは、「台湾の人は、ドリンクの中に色々な具を入れて飲むのが好きなんです。日本でもよく知られているタピオカドリンクもその一つですよね。コーヒーゼリーやナタデココ、プリンなんかも入れるんですよ」と付け加えた。

喉の渇きを癒やすだけでなく、小腹が空いたときにこうしたドリンクを手に取るらしい。

「日本の人はあまり飲み歩きをしないでしょう。だから、お店で売っているのはその場で飲み切れるサイズ。でも、こうした飲み物は、台湾では1リットルサイズのものまであるんです。その方が値段も割安だし、飲み切れなければ家に持って帰ればいいわけですから」(朱さん)

なるほど。これまで、巨大ドリンクといえばアメリカのファストフード店を連想したけれど、ビッグサイズ好きはアメリカ人だけではないんですね。

ちなみに、「おしるこは家で手作りもするんですか」と聞くと、「台湾ではあまり家で手作り菓子は作らないですね。買った方が安いですから」とのこと。家族で夕飯を食べた後、かき氷屋に行ったり、おしるこの専門店に行ったりするほか、友人と待ち合わせて、デザートを食べに夜のお出かけをするのもごく一般的なんだとか。

「夜中の1時2時までやっている夜市に行って、歩きながらおしゃべりしてデザートを食べて帰るんです。電車がなくなっても、みんなバイクや車で来ていますから」(朱さん)

「ねぎま」のようなトマトのデザート串

台湾では、家で食べるデザートとしては、お菓子類よりフルーツがポピュラー。バナナ、パイナップル、スイカやグアバなどをよく食べるという。「それから、ミニトマトもよくデザートに食べますね」と、朱さんがさらりと気になることを言う。

確かにトマトは正式にはフルーツだが、日本では野菜の扱い。デザートにトマト……と目を丸くしていると、「夜市では、ミニトマトと砂糖漬けの梅干しを交互に串に刺したものをよく売っていますよ。大きいトマトは料理にも使いますが、フルーツとしても食べます。一口かじって砂糖漬けの梅干しをその中に入れて食べたりするんです。おいしいですよ」と朱さん。

ニンニク味のピーナツといい、デザートとして食べるトマトといい、世界に目を向けると「よく知っている」と思っている食べ物の新しい一面が見えてくるものですね。

今回のおやつの生息地
台灣物産館 笹塚本店
東京都渋谷区笹塚2-14-15 ヴェルト笹塚ツインビル1F
電話:03-5304-7801
ホームページ:http://www.taiwan-bussankan.com/

[Webナショジオ 2013年8月23日付の記事を基に再構成]

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