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そのくしゃみ、鼻水は風邪?それとも花粉症? 花粉症の疑問を一挙解消(1)

2011/2/19

では風邪と花粉症の違いをどこで見分ければいいのでしょうか。簡単にまとめると、次のようになります。

風邪と花粉症はここが違う
1 くしゃみは1度出ると立て続けに出る
2 鼻水はサラサラとした水のよう(風邪の場合、初めはサラサラでも次第に粘りがでる)
3 頑固な鼻づまり
4 目やのどのかゆみ
5 熱っぽさ、頭痛、頭重
6 頭がボーっとして集中力が欠如
7 毎年、同じ時期に同じ症状が出る
8 家族の中にアレルギー体質の人がいる

上記のような症状がある場合は、少なくとも風邪ではないと考えられます。「7」に関しては、1年中症状が出る場合もあります。「7」以外を満たし、通年で症状が見られる場合は、「通年性アレルギー性鼻炎」で、一定期間であれば「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれます。

花粉症の可能性がある諸症状
主な症状     症候
くしゃみくしゃみは外から入った異物を外に出そうとする防御反射。花粉症では、連続して何度も起こる。
水様性鼻汁(水性鼻漏)鼻汁は吸気をろ過、加湿する上で重要な役割を果たすが、花粉症ではその分泌が亢進(こうしん)し、鼻からたれたり、のどに流れたりする(後鼻漏)。鼻水は水様性で、いくらかんでも出てくる。風邪の場合、初期は透明な鼻汁が出ることがあるが、数日で粘膿性に変わり1~2週間で軽快する。
鼻閉(鼻づまり)鼻閉は肥満細胞から分泌された化学伝達物質により生じる鼻粘膜腫脹や血流悪化によって起こる。重症化すると、両方の鼻が完全につまり、口呼吸になる。
眼の症状激しいかゆみ、結膜充血、涙目など。

上の表は花粉症の可能性がある症状をまとめたものです。いずれにせよ、疑わしい症状が出た場合、専門の耳鼻科、あるいは眼科を受診したほうがいいでしょう。なぜなら、花粉症は正確に診断すれば治療が可能だからです。

(次回へ続く)

大久保公裕(おおくぼ きみひろ)
日本医科大学耳鼻咽喉科学講座主任教授。大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学教授。付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長。84年日本医科大学卒業。88年同大大学院耳鼻咽喉科卒業。89~91年米国国立衛生研究所(NIH)留学。00年日本医科大学耳鼻咽喉科准教授。2010年より現職。日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会幹事。日本アレルギー学会理事。臨床アレルギー研究会世話人など、学会活動に従事。『あなたの知らない花粉症の治し方』(暮しの手帖社)など著書多数。

(日経トレンディネット 山田真弓)

[日経トレンディネット 2010年12月9日掲載]

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