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コンパクト機とどう違う? 4場面で実写テスト デジタル一眼購入ガイド(1)

2012/4/21

観光中の人物撮影では奥の建物と手前の人物を同時に撮るシーンが多い。建物が巨大だとフレームに入りきらない場合がある。手前の被写体が人物なら、人物と共に建物から遠く離れればフレームに収まるが、スマートな方法ではない。そもそも手前の被写体が人物でなく固定物だとこの方法は無理だ。こうした場合はレンズ交換型カメラに“超広角”のレンズを装着すれば解決できる。

同じ距離から撮影した場合の画角は、レンズの焦点距離(35mmフィルム換算時)で推し量れる。一般的なレンズは広角タイプでも24mm程度。この画角だと、上の例の場合、手前の屋形船は入るが奥にある東京スカイツリーが半分ほど切れてしまう。試しに焦点距離が18mm相当(35mmフィルム換算時)のレンズをミラーレスに装着したところ、2つの被写体をフレームに収めることができた。

なお、ミラーレスで上記のような写真を撮影する際のポイントは、暗くならない程度にレンズの絞りを閉じておくこと。そうすることで手前と奥の両方の被写体にピントが合う。絞りが開いていると被写界深度が浅くなり、被写体がぼけてしまう。

【4】暗い場所でも被写体がぶれない

暗い部屋で激しく動く被写体をコンパクトで撮影するとぶれてしまう。一方、ミラーレスで高感度撮影したところ暗い部屋でも被写体が止まった状態で撮影できた

光の絶対量が足りない環境での撮影もコンパクトは苦手とする。ストロボなしで撮影すると、撮像素子に光を送り込む時間が長く、つまりシャッタースピードが遅くなってぶれてしまうのだ。ストロボを使えればよいが、被写体との距離が遠いと内蔵ストロボでは光が届かない。

光量が足りない場所では、感度(ISO値)を高めて補うのが基本技。コンパクトのISO値は最大でも1600や3200程度。一方、昨今のミラーレスはISO値が数万まで高められ、暗い部屋でもストロボなしで動いている被写体を止めて撮影できる。上の例では、コンパクトのオートモードで撮影した結果、ISO値が800となり、シャッターが1/8秒とゆっくり閉じる間に被写体が動いてぶれてしまった。

なお、感度(ISO値)を高めるとノイズが目立つようになるので注意したい。最新のミラーレスは、ノイズを目立ちにくくする機能を搭載している。また、暗い場所だとオートフォーカスのスピードも遅くなり、シャッターチャンスを逃さないようにするのはより難しくなる。

(次回は4月22日掲載)

(日経パソコン 菅井光浩、撮影・監修 小林伸=プロカメラマン)

[日経パソコン2012年3月26日号の記事を基に再構成]

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