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働くママの寝不足解消、夜泣きは泣かせ尽くしも効果 米国NPの診察日記 緒方さやか

2014/1/10

米国の医療機関などで働きながら、出産・育児を経験した著者が、仕事・出産・子育て・文化の違いなど、さまざまな切り口で、米国社会とそこで働く女性の現状を紹介。読めばリアルな米国が見えてきます。さて、今回は赤ちゃんの夜泣きについて。米国と日本では夜泣きへの対応が異なるのだとか。

私がアメリカに住んでいた小学校低学年のころ、友人宅で、まだ乳児であった友人の妹がベッドルームで延々と泣いているのに、皆が聞こえないふりをしているのに異様な印象を受けたものだ。今思えばこれこそが、“Cry it out (泣かせ尽くし)”と呼ばれるアメリカ流の寝かしつけ方法だった。

■新生児でも、別の部屋で一人で寝かせる米国

親しい患者さんであれ、スーパーマーケットの中で声を掛けてきた他人であれ、挨拶代わりに、「どう? 赤ちゃんは(一晩中)寝てる?」と聞かれることがよくある。子供はできるだけ早く自立させた方がよいというアメリカ人の考え方に基づくのか、中流階級以上の家庭では、生まれたばかりの新生児でも、別の部屋で一人で寝かせることが多い。

子どもが一晩中続けて寝られるかどうかは大きな関心事で、多くの本が出版されている。中でも有名なのは、ボストンの小児病院で小児睡眠障害センター長を務めるファーバー医師による方法。最初に寝かしつける時も、夜中に赤ちゃんが起きた時でも、部屋で一人で泣いている赤ちゃんをすぐにあやさず、決まった時間(最初の日は3分)待ってから、 ベビーベッドの外から数十秒間、声を掛けたり触ったりして赤ちゃんをあやし、たとえ泣き続けていても、また部屋を去るというものだ。そうして少しずつ、その間隔を長くしていき、親がいなくても自分一人で寝入ることを教えていく。

ちなみに、南米やアジアからの移民たちの間では、添い寝(cosleeping)が一般的。アメリカ人でも、ナチュラル派や母乳育児促進派の人たちの間では添い寝がはやり始めているものの、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めるとして白い目で見られることもいまだに多い。実際、米国小児科学会は2011年に、添い寝に反対する声明を出している。だが、親たちが肥満であったりアルコールを飲んでいる場合を除き、添い寝は逆にSIDSを減らすという報告もあり、論争は続いている(Paediatr Respir Rev. 2005; 6:134-52.)。

私自身は添い寝で育ったし、母乳育児には最適だということもあり、 私は最初から添い寝を選択した。わが家には布団も畳もないので、ベッドフレームを解体し、マットレスを直接床に置いた。最初の数カ月は、2~3時間おきに授乳するのも寄り添うだけで済み、ベッドを出てミルクを作ったりすることに比べれば、比較にならないほど楽だった。

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