ヘルスUP

健康づくり

気になる「偽薬」の効果 だてメガネで視力はアップする?

2013/5/19

健康診断の時期が近づくと、急に運動を始めたり、食事に気を遣い始めたり……。健康維持への意識はあるものの、実際には忙しくて何もやっていない人が意外に多い。米人気ライフスタイル雑誌「エスクァイア」の編集者、A.J.ジェイコブズ氏もその一人だった。しかし、海外でバカンス中に急病で入院したことを機に一念発起。「世界一健康になる」と決意し、最新健康法に次々と挑戦した──。100以上に及ぶ健康法体験を記録した同氏の著書『健康男』から、健康法の見極め方と実践法を学ぶ。第3回のテーマは「だてメガネでも視力がアップする」。人間が持つ「思い込みパワー」に迫る。

経営者の中には「念ずればかなう」を座右の銘にしている人が意外に多い。以前、中小企業向けの経営誌で毎日のように経営者に取材をしていたころ、そう感じたことがあった。不思議に思い、なぜこの言葉を座右の銘にしているのか尋ねると、「夢のようなことでも、強く願っていると、夢は実現する。うそだと思うかもしれないが、私はすでに何度も経験している」と言う。

当時はまだ若かったので「そんなバカな」と思ったが、年を重ねた今は少し違う。人間には、素晴らしい「思い込みパワー」があることを知ったからだ。医学の世界では、それをプラセボ(偽薬)効果と呼ぶ。

『健康男』の中にも、プラセボ効果の話が登場する。著者のジェイコブズ氏も、プラセボ効果をポジティブにとらえているようだ。

僕はプラセボ(偽薬)について学ぶほど畏怖の念を覚えるようになった。人間は自分を欺く達人だ。自己欺瞞は、言葉を話したり数字を扱ったりアイスクリームを作ったりする能力とまったく同様に、我々が授かった天賦の才である。
「プラセボ」は「私は喜ばせる」という意味のラテン語から来た言葉で、効果があると思い込ませて患者に与えられる偽の治療法を意味する。効果は、実際に出る場合もあるし、出ない場合もある。今のところ、プラセボはおそらく医学史上で最も有効な治療法だ。プラセボによって治った痛みは、アスピリンとアヘン製剤と氷嚢を全部合わせたより多い。
(『健康男』より)

ヘルスUP 新着記事

ALL CHANNEL