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新幹線に290円で乗れる!? 鉄道路線の謎 日経おとなのOFF

2011/4/20

山や谷もなく平たんな地形なのにカーブばかりの鉄道、たった290円で「新幹線」に乗ることができる路線――。今回は全国各地の鉄道にまつわる様々な謎を紹介します。

【不思議1】 大阪環状線は1区間だけつながっていないってホント?

実はつながっていない大阪環状線

大阪環状線に乗れば、山手線と同じように一周して元の駅に戻ってくる。だが、路線としては名称とは異なり、環状ではない。正式には、天王寺が起点で、新今宮が終点。この間は大阪環状線としての環はつながっておらず、関西本線なのだ。

そもそも大阪環状線は、明治時代、天王寺から大阪まで開業した大阪鉄道の城東線や、大阪から西九条までの西成鉄道の西成線など、複数の私鉄路線がつながってできたものだ。その後、私鉄の延伸や私鉄の国有化などによって環状に近い形となり、1961年には大阪環状線が開通する。しかし、天王寺─新今宮間だけは、既に開業していた関西本線の路線に所属することになったのだ。

【不思議2】 JRの隣同士の駅が私鉄で結ばれている?

中高年にも人気の「青春18きっぷ」は、JR全線の普通列車が乗り放題。だが、この利用者を戸惑わせる路線が四国にある。

第3セクターの路線に乗り入れる予土線

旅行者が「青春18きっぷ」を使って高知からJR四国の土讃線に乗り、西に向かったとしよう。土讃線はやがて終点の窪川に到着。窪川からさらに愛媛県の宇和島方面に行くには、JR四国の予土線に乗り継がなければならない。予土線の目的地で下車しようとすると、びっくり! 別途200円を請求されてしまうのだ。

JR四国予土線の本当の始発駅は窪川より1つ先の若井駅。窪川─若井間は、第三セクターの土佐くろしお鉄道中村線だ。予土線は土佐くろしお鉄道中村線に1駅間だけ乗り入れ、窪川のJRホームから発着するため、窪川─若井間は私鉄料金が必要になる。この区間は、元はJR中村線。1980年代に赤字ローカル線として廃線が決まっていたが、地元の陳情が功を奏して、第三セクター土佐くろしお鉄道として生き残った。JR線が私鉄に乗り入れる奇妙な接続の例は、伊勢鉄道、青い森鉄道でも見られる。

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