ビットバレーが“ものづくり革命”の発信地に!?
米誌「ワイアード」編集長、クリス・アンダーソンの新刊『メイカーズ』でも注目を集める、個人でできるものづくり革命が話題だ。90年代後半にネットベンチャーが集中した道玄坂・神泉周辺には、パソコンでデザインしたものを樹脂などで立体物として簡単に製造できる3Dプリンターなど、メイカーズにとって武器となる機器に触れられるスポットが登場。著名な芸術家の関心も高い。
イグアスが開いた「CUBE」は、自社が扱う3Dプリンターや3Dスキャナーなどのショールーム。1階にあるデジタル工房カフェ「ファブカフェ」とも連係。「個人向けのワークショップを積極的に開いて普及活動も行っていく」(CUBE運営で協力するケイズデザインラボの原雄司社長)。
【CUBE】メイカーズ育成の情報発信地
イグアスはJBCCホールディングスの関連会社で、3Dプリンターなどを扱う。同施設はネット企業が多く集まる道玄坂上に立地するため、こうした企業に勤める人の来訪も多いという。「また、渋谷だから来た、という遠方からの見学者も多い。この街のメリットは感じる」(ケイズデザインラボの原氏)という。
ホテルは高稼働、週末は常に部屋が不足
一方、ホテルに目を転じれば、駅に近いホテルは高稼働が続いている。新設ホテルも増えてはいるが、駅からやや離れた立地が中心。渋谷地区はビジネス客、レジャー客ともに多いため、やや古めのホテルでも高値安定が続いている。特に需要が高まる週末は、部屋数が常に不足気味だ。
【アパホテル】都内最積極チェーンが渋谷にも出店
都内に積極出店を続けているアパホテルが渋谷にも進出。客室は最近の他のアパホテル同様、面積は狭いがベッドがゆったりしている。全室にWi-Fiサービスを導入済みで使い勝手は悪くない。渋谷駅から遠いので荷物が多いときのは移動はややつらい。
(日経トレンディ 西部浩之)
[日経トレンディ2013年2月号の記事を基に再構成]