女は「切なさ」、男は「永遠」が好き人気の歌詞の秘密が分かった日経エンタテインメント!

着うたでダウンロードした楽曲の歌詞に興味を持って調べたり、カラオケで歌いたかった曲を覚えたり――。若者層を中心にさまざまな使い方をされているのが歌詞検索サイト。そこから人気の歌詞のトレンドや男女別の傾向を分析してみた。

今、詞が評価されて人気なのはどんな楽曲だろうか。パソコン(PC)やケータイで歌詞を調べることができる歌詞検索サイト「歌ネット」(http://www.uta-net.com/)の検索ランキングで多くの人に読まれた歌詞を見てみよう。

歌詞サイトは音楽配信やレンタルCDなどを利用し、音源のみを持つユーザーが気に入った歌詞を見るといった使い方が中心。つまり多く検索されている歌詞は、イコール若者層に届いている言葉といえる。

ここ数年の男性曲ブームは終了、2010年は女性曲が過半数を占めた。なかでも、西野カナはTOP10中3曲ランクインし圧倒的な人気。また、1位と4~8位が09年以前の作品。歌詞検索ではロングヒット作が多い

2010年の1位は、木村カエラの『Butterfly』。リクルート「ゼクシィ」のCMソングへの起用や、結婚する友人のために作ったというエピソード、さらに2010年6月には自身の結婚報道があったことなど検索された理由は多々あるが、やはり「Butterfly/今日は今までの/どんな時より/素晴らしい/赤い糸でむすばれてく」と、女性の誰もがあこがれる、幸せな結婚式の様子が目に浮かぶリアルな歌詞の力が大きかったということだろう。

CDセールスと同様に嵐が大人気。12位に『Believe』がランクイン、過去の楽曲も長く検索される傾向に。また、4位のMr.Childrenは集計開始の2002年から9年連続TOP5入り。3位のRADWIMPS、10位のBUMP OF CHICKENなどバンドの歌詞の人気も目立つ

また、人気が右肩上がりの女性アーティスト、西野カナがTOP10に3曲ランクイン。彼女は、愛らしいルックスや、ファッションセンス以外に、歌詞も大きな魅力となっていることが分かる。『Best Friend』では友人に対して、「ありがとう/君がいてくれて本当よかったよ/どんな時だっていつも/笑っていられる」と素直な思いを告げ、また『もっと…』では、恋人との関係を「今すぐ会いたい/もっと声が聞きたい/こんなにも君だけ想っているのに」と悩むなど、いずれも女性の共感を得る歌詞が人気を集める。彼女の楽曲は、シンプルでストレートな表現が多く含まれている。

「もうガマンしなくていいよ/溢れ出しそうなその気持ちを」と歌う『』が9位に入ったFUNKY MONKEY BABYSも同様にいえるだろう。耳で聴いてストレートに心に響く歌詞が現在、人気を集めている。

その一方で「朝露が招く/光を浴びて/はじめてのように/ふれる頬(ほお)」という歌詞で始まる坂本冬美の『また君に恋してる』のように、情景を織り込むことで気品と色気を併せ持った歌詞もランクイン。これは、流行の歌詞が変わろうとも、小説のように深く読ませる歌詞にも根強い需要があるということを示している。

女性は積極的に変化

こうした歌詞が評価される曲の傾向はどのように変化してきたのか。ジャンル別に見てみよう。

女性目線でのラブソングは「楽しさ」から「切なさ」への変化が見られる。00年代前半では、I WiSHの『明日への扉』や大塚愛の『さくらんぼ』のように、恋愛を夢見る女の子が明るく描かれている。

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