不足が心配なミネラル類 カルシウム&亜鉛

太らないためだけでなく、元気な体に丈夫な骨や筋肉は必須。骨や筋肉の維持にもミネラル類が重要だ。

各種の栄養の調査で、不足が指摘されているのが、カルシウムと亜鉛だ。カルシウムが不足すると、筋肉の収縮力が弱くなり、日常活動も活発にできなくなる。もちろん、骨の強さを維持するミネラルでもある。

亜鉛もたんぱく質合成やホルモンに関与し、筋肉を保つのに必須。

カルシウムは、体内でマグネシウムと密接に関わりながら働く。そのため、サプリメントも体内バランスに沿って、カルシウムとマグネシウムを2対1で含むものが多い。また、亜鉛を同時に摂れるもの、骨を作るのに必要なビタミンDを加えたものもある。上手に活用しよう。

(左)カルシウムが豊富な食材は、牛乳、チーズ、小魚などのほか、小松菜、ホウレン草などにも多い。これらが苦手な人はサプリメントを活用して。(右)亜鉛が豊富な食材は、代表的なカキなどは、毎日の食卓に上がりにくいもの。大豆や卵などを多めに食べるのが食材からの亜鉛補給にはよさそう
分子栄養学検査は、結果を基にした1時間のカウンセリング込みで、1万5750円(初診料別途)。結果からアドバイスされるサプリメントも別料金。(問)松倉クリニック&メディカルスパ tel:03-5414-3600
体内で不足している栄養素が血液検査データからわかる
「分子栄養学検査」
 松倉院長が行っているのが、血液検査と尿検査から体内の不足栄養素、過剰な栄養素をチェックする診断だ。鉄に関しては、健康診断では通常検査されない貯蔵鉄「フェリチン」の値も調べる。
 今回ライターI(42歳・女性)が検査を体験したところ、「最低でも50~60、できれば100は欲しい」(松倉院長)という貯蔵鉄分を表すフェリチンの値は「9」。通常の検査でわかる血清鉄の値も低く、日頃の疲労感の理由が極度の鉄不足と判明した。ほかに、肝臓の酵素「GOT」「GPT」の値からビタミンB群の体内バランスもわかる。

この人たちに聞きました

松倉知之さん
 松倉クリニック&メディカルスパ院長。女性に限らず、現代人のダイエットの効果の妨げになっているのが糖質過多。鉄とビタミンB群でせっかく代謝を上げても、糖質過多のままではそれらが浪費されることにも。極端に偏った食生活は改めて。
満尾正さん
 満尾クリニック院長。現代女性の不調の多くは鉄とビタミンB群不足が背景にある。食事やサプリメントで補う際、腸内環境が悪いと吸収されにくいので、発酵食を積極的に食べるなど、腸の環境にも注意して。

(ライター 岩田るみ)

[日経ヘルス2013年11月号の記事を基に再構成]