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パンケーキブーム追い風に 「シナボン」日本再上陸の勝算

2012/12/15

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今回の日本再上陸1号店は六本木ヒルズのすぐそば。麻布警察署の裏手に位置し、地下鉄の駅からもすぐという好立地。外国人の多い街から出店を広げていく予定という

2012年11月15日、シナモンロール専門店「CINNABON(シナボン)」が、東京・六本木にオープンした。シナボンは1985年12月、米ワシントン州シアトルに1号店を構え、現在は世界51か国に約900店舗を展開する人気のチェーン店だ。

メインのアイテムとなる「シナボン」はむっちりとしたパン生地にシナモンとブラウンシュガーをたっぷりと巻き込んで焼き、熱々のところに甘いクリームチーズのアイシングをたっぷりと塗られたスイーツ。シナモンはインドネシアの高地で栽培・精製される「マカラシナモンという品種を使用しており、日本で一般に手に入るシナモンに比べると、かなり濃厚で芳醇な香りが漂う。

メニューを見直し再上陸

「シナボンクラシック」は380円、「ミニボンクラシック」は280円。アツアツの状態で食べるとシナモンとクリームチーズフロスティングが溶け合って香りも甘さも倍増。濃いめのコーヒーとよく合う
店内で焼き上げられたシナボンが次々と店頭に並ぶ。店中に甘いシナモンの香りが漂う甘い空間だ

実はシナボンの日本進出は今回が初めてではない。1999年に吉祥寺に1号店が鳴り物入りでオープン。当初から行列ができる話題の店になったが、次第に客足が遠のいて2009年に撤退。その後は日本国内では横須賀などの一部の米軍基地内のみでの販売となり、一般には手の届かない味になってしまった。

シアトルズベストコーヒーを運営するブランドパートナーズの山口勝浩代表。「新規店舗に加えて既存のシアトルズベストコーヒーにシナボンを併設する業態も視野に入れている」

当時は「スガキヤ」などを展開するスガキコシステムズが運営していたが、今回はシアトルズベストコーヒーを運営するブランドパートナーズ社が運営。六本木店もシアトルズベストコーヒーとのコラボ店舖となり、シアトルズベストコーヒーのメニューも販売される。同社の山口勝浩代表は「今後は都内を中心に展開し、2017年までにフランチャイズを含めて50店舗の出店を目指す」という。かなりハイスピードでの展開となるが、勝算はあるのだろうか。

今回の再上陸にあたってはメニューを見直し、より日本人向けの内容にカスタマイズしたようだ。「シナボンと相性の良い当社の本格的なコーヒーとの組み合わせで提供できることもあり、商品開発に力を入れ、潜在的なシナボンのファンの声に応えた」と山口代表。ひと口サイズのシナボン「シナバイツ」などの新しいメニューも登場。さらにサンドイッチやサラダも販売される。

インドネシアの高地で栽培される「マカラシナモン」。顔を近くに寄せただけでもフワッとシナモンの甘い香りが香り立つ

そして最も大きな違いは、レギュラーサイズの3分の2の大きさの「ミニボン」を主力商品とする点だ。たしかに米国のレギュラーサイズでは、日本人にはやや大きすぎたことも人気が下火になった大きな理由だろう。

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