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オーバー40男子はなぜモテる? 日経エンタテインメント!

2011/12/19

年齢でくくれば「オジサン」と切り捨てられそうなのに、なぜか年下世代からの視線が熱い。ドラマでもバラエティでもCMでも40歳以上の「Over40」男子の作品が妙に輝いている。なぜ今、そんなにモテるのか?

月刊誌『日経エンタテインメント!』が2011年5月号で発表した日本のタレント1278組の人気ランキング「タレントパワーランキング2011」で躍進が光った「Over40(40歳以上)」男優。独自に算出している人気の指標「パワースコア」を見ると、人気の上昇率トップ10は、Over40男優が2010年の2人に対し、2011年は6人がランクインし、勢いを示した。

同時期に始まった春ドラマの平均視聴率は1位が大沢たかおの『JIN-仁-』、2位が阿部サダヲと芦田愛菜の『マルモのおきて』だった。4位『遺留捜査』(上川隆也)、5位『ハンチョウ』(佐々木蔵之介)まで入れれば、実にトップ5中4本が40代男優の主演作。

2010年からの連ドラ視聴率ランキングを見ても、Over40世代は、シリーズものの人気に加え、新作ヒットをいくつも生み出していることが分かる。

 

活躍は、ドラマ以外にも及んでいる。バラエティ番組では「ひな壇の1人」ではなく、メインゲストとして迎えられる機会が増えた。なかでも最近の傾向といえるのが、年下世代から番組に招かれること。嵐の5人が出演する『嵐にしやがれ』(日テレ系)では、「アニキゲスト」と銘打った年上ゲストとのトークが番組のメインコーナー。アニキゲストは、自身が持つ様々なノウハウを嵐のメンバーに伝授する。『心ゆさぶれ! 先輩ROCK YOU』(日テレ系)は大東駿介、大野拓朗ら20代の若手俳優が、年上ゲストのトークから物事の考え方や人生の生き方を学ぶ番組だ。

NTTドコモCMの渡辺謙

CMにもこの傾向が見られる。サッポロビール「黒ラベル」では、止まった階数と同年齢の大人に会える「大人エレベーター」に20代の妻夫木聡が乗り、あこがれの大人を探す。同作を手がけたのは、広告界のヒットメーカー・多田琢氏。多田氏はこのほかにも渡辺謙や桑田佳祐をケータイ役として登場させるNTTドコモのCMも担当。迷い、悩む若者のそばで、渡辺や桑田がエールを送る、心に染み入る作品を作っている。

Over40男子に寄せる女性の関心も高い。高橋克実や堺正章、加藤茶ら、このところワイドショーをにぎわせている“年の差婚”は、その表れといえる。出版界では新書『いま20代女性はなぜ40代男性に惹かれるのか』が10刷5万部のヒット。「Over40男子」は今、空前のモテキを迎えているのだ。

多様な人間関係の受け入れ

人気の背景として考えられるのは、人間関係の多様化を社会が受け入れるようになったこと。年の差婚もかつてなら、「財産目的」と色メガネで見られがちだったが、個人を尊重する時代になって、最近はきずなを語られることが多くなった。晩婚化が進むなかでは、「いい年して…」というフレーズも輪郭がどんどんあいまいになっている。『先輩ROCK YOU』の大澤弘子プロデューサーは「現役でいる年齢が延びている分、上の世代と20代の距離が縮まってきていると思う」と話す。

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