2011/7/19

マネー女子力

不要な保険に入りっぱなしはNG 生涯で1200万円以上の差がつくことも

保険は、住宅に次ぐ“人生で2番目に高い買い物”と言われます。月々に支払う保険料が固定支出となってしまうため、「これくらいなら支払えそう」と思う金額でも、累積では大きな出費になるからです。

「もし毎月1万円の保険料を払い続ければ、1年で12万円、10年で120万円、20年なら240万円もの支出になります。保険に加入する際は、『毎月払える額かどうか』ではなく、『年間ではいくらの負担になるか』『生涯でいくら支払うことになるか』を考えてみましょう。支出が大きくなることに気付くことが、『ズルズルと不要な保険に入り続けて、ムダな保険料をたくさん払っちゃった…』という失敗を防ぐための第一歩です」(深田さん)。

例えば、大手生命保険会社で主力商品として販売されているのは、死亡保障や医療保障などがセットになった保険です。こうした保険にすすめられるまま夫婦で加入し、さらに 「ガンが心配だから」と別途ガン保険に入った場合、30~50代で支払う保険料は夫婦で月4万~5万円ほど。30~70代の50年間の支払い保険料総額は、2100万円以上にもなる計算です。一方、「必要な時期に必要な保険だけ」をきちんと選択して加入すると、30~50代の月払い保険料は2万~4万円程度にまで抑えることができ、50年間の支払保険料総額は約900万円にダウンします(右図)。

「セット商品には、不要な保障がたくさんついていることが少なくありません。こうした保険に入りっぱなしの人と、自分で必要な保障を判断して商品を選び、加入後も必要に応じて見直しを行う人とでは、生涯に支払う保険料に1200万円以上もの差がついてしまうことを知っておきましょう。“保険ビンボー”にならないためには、必要性をきちんと判断した上で保険を上手に利用することが大切です」

この人に聞きました
深田晶恵(ふかた・あきえ)
 ファイナンシャルプランナー(CFP・1級FP技能士)。株式会社生活設計塾クルー取締役。外資系電機メーカー勤務を経て、1996年にFPに転身。現在は、特定の金融商品を販売しない独立系FP会社生活設計塾クルーのメンバーとしてコンサルティング業務を行うほか、雑誌等の原稿執筆、講演などを手がける。最新刊『30代で知っておきたい「お金」の習慣~99%が知らずにソンしている85のこと』(ダイヤモンド社)など著書多数。ブログ『お金のおけいこ』http://blog.akie-fukata.com/ ツイッターアカウント[akiefukata]

(ライター 千葉はるか)

[日経WOMAN別冊『この一冊で安心!働く女性の保険の本』の記事を基に再構成]

日経WOMAN別冊『この一冊で安心!働く女性の保険の本』では、保険の基本的な知識から、ライフステージごとに選ぶべき保険の種類、さらには見過ごしがちな保険の受け取り方まで、働く女性に必要な保険情報を紹介
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