2011/7/19

マネー女子力

お金がすぐ必要か&公的保障の有無を確認

「金額だけで考えれば、生命保険は、火災保険や地震保険と同じくらいの経済的ダメージに備えるものといえます。重要度に差があるのは、一家の稼ぎ手が亡くなった場合、その後にかかるお金の全額をすぐ準備する必要がないからです。万が一の場合に『残された人が今まで以上に頑張って働く』といった、保険以外の対応でカバーできる部分も大きいと考えられます」

また、保険の重要度を考える際のポイントとなるのが、公的保障の有無。一家の稼ぎ手が亡くなった場合には、遺族年金などの公的保障があります。「自動車事故、住宅の火災や自然災害による損害など、“モノに関するリスクには、公的な保障がほとんど用意されていません。地震で家や仕事を失った場合ですら国や自治体からの支援は限定的で、自力再建が原則。この点、“ヒトに関するリスクには様々な公的保障がありますから、保険に加入していなくてもある程度はカバーできているんです」

20代、30代の女性の関心が高い医療保険は、病気やケガの公的保障が充実しているため、重要度ランクは低めの6位。「医療費が1カ月当たり最大10万円程度ということを考えると、病気やケガの経済的ダメージは十分な貯蓄があればカバーできます。貯蓄額が少ない時期を上手に乗り越えるために加入するものと考えれば、いずれは医療保険を卒業できるよう、なるべく安い保険料で保障を確保しながら、貯蓄もきちんと増やしていくことが大切です」

一方、保険で備える必要性があまり高くないのが、個人年金保険、介護保険、学資保険。「人生で起きてほしくない、万が一のことが起きてしまったとき」の「経済的に大きなダメージ」に備えるという保険の目的に立ち返ると、「老後」や「介護」、「子どもの教育」は、人生においていつ起こりそうか、どれくらいお金がかかるのかがが予測できます。「事故や災害」「死亡」「病気やケガ」といったリスクとは異なり、貯蓄を増やしていけば計画的に対応できるのです。また、老後の生活に必要なお金は、公的年金で一部を手当てできますし、40歳以上になれば公的介護保険の被保険者になるので、要介護状態になった場合の公的保障が得られることも覚えておきたいところです。

「『老後の生活費や介護費用が心配』『子どもの教育費を準備したい』という場合は、保険がベストの選択とは限りません。貯蓄やほかの金融商品との比較も含めてしっかり検討したほうがいいでしょう」。

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし