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体質も変える腸内細菌って何? 重さは1.5キロにも 働きもののカラダの仕組み 北村昌陽

2014/4/27

日経ヘルス

お腹のために、ヨーグルトや納豆を食べている人は多いはず。より正確にいうと「腸内細菌のため」ですね。健康を支えるキーワードとして、今やすっかりおなじみの腸内細菌ですが、意外と知られていないことも多いようです。腸内細菌の素顔に迫ってみましょう。

「腸内細菌」という言葉を耳にしたことがある人は少なくないはずだ。腸の中にビフィズス菌、乳酸菌など無数の細菌がすみついていて、私たちの健康に大きな影響を与えている。お通じ対策はもちろん、最近では美肌やダイエットにも「腸内細菌の改善を」といわれるほどだ。

でも、みんなが常識と思っていることほど、案外基本的なことが抜けているもの。そこで「知ってるようで実は知らない腸内細菌の実像」を探っていこう。ガイドは、日本の腸内細菌研究の第一人者、理化学研究所の辨野義己(べんの・よしみ)さんだ。

まず、腸内細菌ってどのくらいいるのだろう?

「10年ほど前までは、1人の腸の中に100兆個といわれていました。でも今ではその5~10倍、500兆~1000兆個はいると考えられています」

…ちょっと待って。いきなりえらく増えたけれど、何が変わったのですか?

「以前は、ウンチを培養して調べていたんです。でもその後、腸内細菌の80%以上は培養しても生きられないとわかりました。腸の中は無酸素状態。外界では育たない菌が多いのです」

へぇ~、腸の中には酸素がないのか。辨野さんによると、培養をせずに便の中から細菌の遺伝子を同定する方法が確立されたため、近年、新しい菌がどんどん見つかっているという。

ちなみに人体の細胞総数は60兆個。これでも大変な数だが、腸内の細菌数はこれより一ケタ以上多いわけで、もう果てしないほどの数なのだ。菌の種類も以前は100種類程度といわれていたが、今では500~1000種と見積もられている。

~腸の中にすみついた無数の微生物。その実体は限りなく「体の一部」~

腸内細菌は、腸粘膜の表面にびっしりとすみついている。特に多いのは大腸内部で、菌の総量は1~1.5キロに及ぶという。一方、小腸の中の菌は大腸に比べるとかなり少ない(イラスト:江田ななえ、以下すべて)

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