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ワーキングマザーと草食男子がバッシングされる理由

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NIKKEI STYLE

 終身雇用制度が崩れ始め、誰もが「自分らしい働き方」を模索する時代がやってきました。私たちの働き方はこれからどのように変わっていくのでしょうか? コラムニスト・編集者の深澤真紀さんに、過熱するワーキングマザー批判現象の背景について聞きました。

近年、「働き方」をめぐる議論が広く一般になされるようになってきました。「ノマドワーカー」や、「クラウドソーシング」、「パラレルキャリア」など、新しい働き方を示す言葉もぞくぞく生まれています。メディアなどでこれらの言葉を耳にしたことがある方も多いことでしょう。

女性誌だけでなくビジネス誌でも「女性の働き方」や「ワーキングマザーの活用」といったテーマが取り上げられるようになったのは最近の一つの傾向です。ただ実際は、子育てによって時間的拘束のある「ワーキングマザー」を会社にとっての「お荷物」と表現するなど、ある意味「バッシング」に近い報道も少なくありません。

「ワーキングマザー」批判と「草食男子」バッシングの共通点

こうした報道を目にすると、私は以前、「草食男子」に対して行われた"バッシング報道"を思い出します。「草食男子」とは、私が2006年に日経ビジネスオンラインで初めて使った表現です。のちに流行語大賞のトップテンに入るほど一般に広く流通した言葉となりましたが、実はこの言葉は私の当初の意図とは違う意味合いで世の中に広まってしまいました。

私は当初、変化が激しくともすると生きるのが難しい今という時代を、「ほどよく」生きていこうとする古くて新しい男らしさを持った存在……として若い男性の中の傾向を表現したのです。決してネガティブな意味ではなく、新しくて面白くて素敵な存在として言い表したのが「草食男子」という言葉でした。ところが実際には全く逆の意味でとらえられてしまいました。

批判報道は、うまくいかない社会が生んだ「もどかしさ」の表れ

女性誌ではモテない理由を「草食男子」に求めましたし、マスコミや広告代理店ではモノやサービスが売れない理由を「草食男子のせいだ」と取り上げました。日本の社会には物事がうまくいかないときに、その"犯人捜し"をするようなところがあります。

働く女性が増えたといっても雇用機会均等法が施行されてまだ30年もたっていない。雇用機会均等法第一世代の女性たちは、「家庭と仕事の両立」というよりも、男性並み、もしくはそれ以上猛烈に働くことで地位を獲得しようとするマインドの女性たちでした。仕事と子育てを等しく楽しみたいという女性たちの出現自体が最近のことなのです。

産休・育休制度は企業に設置が義務づけられているものの、子育てと仕事との具体的な両立の方法に関しては、それぞれの企業で手探りの状態が続き、まだはっきりとした解が得られていません。そんな世の中のもどかしさを、こうした一連のワーキングマザーに対する報道は表していると考えられます。

私が20代、30代の女性たちに言いたいのは、こうした報道を気にしすぎないでほしいということです。こうした報道を目にすると、女性として働き続けることに不安を覚える方も多いことでしょう。しかし、これらは女性の働き方の過渡期だからこそ噴出しているものに過ぎないのです。結婚をしても子どもを産んでも働き続けるためのベストな方法論を今は社会全体が模索している時期なのです。

この人に聞きました

深澤真紀さん
コラムニスト・編集者。タクト・プランニング代表取締役社長。1967年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、複数の出版社で編集者を経験したのちに企画会社である同社を設立。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名。「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内外で話題に。平成の女性を語った『女はオキテでできている-平成女図鑑』(春秋社)や、『ダメをみがく――"女子"の呪いを解く方法』(紀伊国屋書店)など著書多数。公式サイトhttp://www.tact-planning.com 日経ウーマンオンラインで『深澤真紀の女オンチ人生』を好評連載中。

(ライター 田中美和)

[nikkei WOMAN Online2013年10月9日付記事を基に再構成]

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