くらし&ハウス

天気のなぞ

エルニーニョで今年は変わる?「夏の天気の注意点」 気象予報士 伊藤みゆき

2014/6/17

日経ウーマンオンライン

梅雨のない北海道を除いて、すべての地域で梅雨……雨の季節です。

2014年は6月2日に九州、3日に四国、4日に中国・近畿・東海、5日に北陸・関東甲信・東北南部、6日に東北北部と、6月最初の月曜日から金曜日にかけて西から順に梅雨入りしました。

梅雨入り早々、大雨に見舞われたところもあります。

雨の要因は「梅雨前線が停滞した」という典型的なものではなく、西から東へ進んだ「動きの遅い低気圧」によって湿った空気が流れ込み続けたことでした。

この低気圧の影響が長引いた関東や東北の太平洋側では、梅雨入りして初の週末は大雨になりました。

6月3日~12日の降水量と平年差 一部の地域を除いて、平年より雨量が多くなっている。「梅雨のない北海道」でも梅雨入りしたかのような大雨になっている地域がある(気象庁HPより)

東京都心の上記期間中の雨量は245ミリ。平年のこの時期の5.6倍で、すでに平年の6月月間雨量(167.7ミリ)を大幅に上回っています。東京で平成に入ってから「6月の雨量が200ミリを超えた年」は6回しかありません。

そのうち、今年12日までの雨量より多いのは1993年(260ミリ)だけです。逆に、6月の雨量が100ミリに届かない年も4回あり、1996年は1カ月で36ミリしか降っていません。

まだ半月近く残して245ミリ降っている今年は、近年ではかなり「雨の多い6月」といえます。

6月初めの猛烈な暑さの後に、記録的な雨……この先の天気が心配ですが、気象庁は6月10日に「5月の時点でエルニーニョ現象の発生に近づいた。夏には5年ぶりにエルニーニョ現象が発生し、秋にかけて続く可能性が高い」と発表しました。

この夏は、エルニーニョ現象が発生していなかった去年までの4年間とは違う夏になる可能性があります。あくまで可能性なので、「こうなります」というものではありませんが、去年までの夏のように「全国どこでも暑い」だけでなく「天候不順に注意」も考えておいた方がいいでしょう。

くらし&ハウス 新着記事

ALL CHANNEL