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日本のカレーはなぜジャガイモを入れるのか

2013/3/15

■春先の新ジャガは未熟イモ ポテチの新ジャガは完熟イモ

一方、「ポテトチップス業界で新ジャガといえば、すべて完熟イモのこと」。糖分が多い未熟イモは焦げやすいからだという。ここでいう新ジャガとは、「その年の最初の収穫」「はしり」を意味しており、新米などと同じような意味だ。

ちなみに春先にスーパーなどの店頭で見かける新ジャガは、単に新ジャガとだけ書いてあることが多い。どんな品種なのか。青果卸大手の東京青果に聞いた。

「九州産のニシユタカやデジマが多いですね。特にニシユタカはこの時期、メークインよりも取り扱いが多くなっています」(営業本部の加藤宏一さん)

■ジャガイモの語源はジャカルタ?

南米アンデス地方が原産のジャガイモは、江戸時代にオランダ人が長崎にもたらした。ジャガイモという名はジャガタラ(ジャカルタ)経由だったことに由来する、といわれている。「ジャガタライモ」が変化したという。馬鈴薯(ばれいしょ)は中国の名前からきている。

ナス科で、花もナスによく似ている。その花は、フランス国王ルイ16世の王妃、マリー・アントワネットがこよなく愛した、という逸話でも知られている。王妃は花を髪飾りにしていたという。

ちなみに根を収穫するサツマイモに対し、ジャガイモは地下茎。光を浴びると芽が出やすくなるので、暗い場所で保存する。蛍光灯でも芽が出るので注意が必要だ。

冷涼な気候を好み、日本では北海道が圧倒的なシェアを占める。湿気を嫌うので、梅雨のない北海道の気候がマッチしたようだ。九州では夏場の栽培を避け、春と秋の二期作が多い。

男爵とメークインが有名だが、最近は多様な品種が登場している。中でも個性的なのが「インカのめざめ」。ジャガイモの原産地であるアンデスの品種を日本向けに改良したもので、栗のようなホクホクとした甘さが特徴。ただし芽がすぐ出てしまうので、スーパーなどは一部でしか取り扱っていない。

このほかにもキタアカリ、とうや、デジマなどそれぞれ味わいが異なる品種がある。世界を見渡すと、実に2000種を超えるという。料理ごとに使い分けたり、同時に食べ比べてみたり。ジャガイモはまだまだ、奥が深い。(電子報道部 河尻定)

「インカのめざめ」は中身が濃い黄色をしている。「栗ジャガ」と呼ばれることも

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