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発表は明日、候補10作品から「本屋大賞」を予想

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 全国書店員の投票で選ばれる、本屋大賞の発表が明日、2014年4月8日に迫った。今やセールスに最も直結する文学賞といわれ、11回目となる今年も大いに注目される。すでに同年1月21日に終えた一次投票の結果、最終候補10作が絞られている。そこで過去の本屋大賞の動向や最近の文芸書ベストセラーの傾向を基に、大賞を予想してみた。

本屋大賞第1回の一次投票者は191人だったのに対し、今回は605人。文芸評論家の大森望氏は、「票数が増えたため、一次投票の時点である程度話題になり書店員から読まれていないと、候補作にすら入らなくなった」と近年の傾向を分析する。

実際、2014年の候補10作を見ても(下表参照)、『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の国内部門1位に選ばれているし、『去年の冬、きみと別れ』は芥川賞作家・中村文則の渾身(こんしん)のエンターテインメントとして書評で数多く取り上げられるなど、ある程度書店に通う人であれば既に知られたものばかりだ。

「ミステリー、時代小説、家族小説、純文学…とさまざま。読み手にジャンルは関係なく、面白ければ何でも読みたいという読者の本選びの傾向もよく出ている」(大森氏)

書店員の中心層である30代女性からの支持が鍵

一方で、特に2014年の10作は、『王様のブランチ』(TBS系)のブックコーナーで特集されたものばかりだとの指摘もある。

「『昨夜のカレー、明日のパン』は、『王様のブランチ』2013年ブックアワードの大賞作。また、森見登美彦さん、万城目学さん、柚木麻子さんも新作のたびに特集される作家。書店員の中心層が30代女性で、『王様のブランチ』視聴者層と重なる点を反映している」と大森氏。

大賞の本命は木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』

また、本屋大賞は文壇の賞に対抗すべく生まれた賞であるため、権威ある文学賞を逃したものに好意的な傾向がある。今年は『想像ラジオ』『さようなら、オレンジ』が芥川賞落選作で、『とっぴんぱらりんの風太郎』は直木賞落選作。その意味でも、今年はどの作品もチャンスはありそうだ。

そのうえで大森氏は、大賞受賞の本命「◎」を木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』と予想する。

「(『昨夜のカレー、明日のパン』は)夫に先立たれた30代女性の、義父との同居を描いたホームドラマ。2人暮らしから淡々と始まり、徐々に仲間が増えて過去が明かされる構成もうまいし、脚本家なのでセリフも印象的。あえてテレビドラマ的な派手さを抑えた点も、女性にウケそう。同じくブランチ系枠からの『ランチのアッコちゃん』と票が割れそうだが…」(大森氏)

対抗の「〇」印をつけたのは、森見登美彦『聖なる怠け者の冒険』。

「前回受賞の百田尚樹さんのように、候補に何度か挙がり書店員に認知が広がって、受賞するパターンがある。森見さんは今回で候補4度目。万城目さんも4度目だが、森見さんの集大成ともいえる作品だし、アニメ『有頂天家族』で京都モノが盛り上がる今、票が集まるのでは」と大森氏は見ている。

三番手の「▲」は和田竜『村上海賊の娘』。「今キャラクター小説が強いなか、海賊の娘・景(きょう)は、新しいタイプのヒロイン。前回受賞の『海賊とよばれた男』は女性票が厳しいと思われたが、読んでみたら面白かったという女性支持が、二次投票で増えた。今回も同じことが起こりそう。さらに、村上水軍ゆかりの広島県は、本屋大賞の大票田。広島の書店員票は毎年多いので、地元票を固めれば強い」と注目する。

さあ、あとは明日の大賞発表を待つのみ。候補作を抱える出版各社は大きな期待をかけているところだろう。

(ライター 平山ゆりの)

[日経エンタテインメント! 2014年4月号の記事を基に再構成]

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