女たらしと生真面目、好対照なF1ドライバー人生女子による女子のための映画・DVDガイド

2014/3/1

カルチャー

「F1(フォーミュラ・ワン)」と聞くと、何を思い浮かべますか。カーレースの最高峰であるこの選手権。女子にとっては、あまり興味がないものかもしれません。でも、アイルトン・セナなど、誰でも知っているような人気のある有名選手も多く、イケメンのイメージもありますよね。タレントの後藤久美子さんの夫であるジャン・アレジ選手も有名です。

1970年代、超が付くほど女性にモテる人気ドライバーがいました。それは、イギリス人のジェームス・ハント。数え切れないほどの女性とセックス三昧だったことで有名なハントですが、卓越した運転能力を持ち、恐れ知らずの攻撃的な走行をするF1チャンピオンとして知られています。

ハントには宿命のライバルがいました。それは、オーストリア人の「走るコンピューター」ことニキ・ラウダです。メカに精通し、緻密なレース運びを得意とするF1チャンピオンのラウダは、正反対のタイプのハントとぶつかり合いながら、ライバル関係を築いていきました。

このハントとラウダという2人の伝説的なレーサーを、「ビューティフル・マインド」の名匠ロン・ハワード監督が感動的なヒューマンドラマとして描いた映画が「ラッシュ/プライドと友情」です。

「ラッシュ/プライドと友情」。2014年2月7日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国公開。 (C) 2013 RUSH FILMS LIMITED/EGOLITOSSELL FILM AND ACTION IMAGE.ALL RIGHTS RESERVED. 配給:ギャガ、公式サイト:http://rush.gaga.ne.jp/

オーストリアの資産家の息子として生まれたニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)は、政界と財界に君臨する父親から、レーサーになることを猛反対され勘当されながらも、類まれな交渉力を用い、自らの命を担保に銀行の融資を取り付け、持参金付きで財政難にあえぐF1チームに加入。そして、ラウダはプロ並みのメカの知識を武器に、車体の改良に着手します。

ライバル関係となるラウダとハント

一方、イギリス出身のジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)は、レースの直前にも酒をあおり、女を抱くという享楽的なプレイボーイ。怖いもの知らずのアグレッシブなドライビングテクニックを持ち、性格も陽気なハントは、貴族のアレクサンダー・ヘスケス卿(クリスチャン・マッケイ)を魅了し、ヘスケス卿がスポンサーとなって、自らチームを設立。ハントもラウダを追うように、下位クラスのF3からF1へと参戦を果たします。

1975年、ラウダは名門フェラーリのエースドライバーへとステップアップ。マルレーヌ(アレクサンドラ・マリア・ララ)という最愛の女性に支えられ、ワールドチャンピオンに上り詰めます。対するハントは、スーパーモデルのスージー・ミラー(オリヴィア・ワイルド)と結婚するも、独身時代と変わらない態度のハントの結婚生活はうまくいくはずがありません。その上、ヘスケス卿が資金難に陥るなど、ハントの周囲に暗雲が垂れ込めますが、仲間に支えられて、どうにかF1レーサーの座にとどまります。

ラウダはマルレーヌと出会って引かれ合う
結婚しても相変わらずのハント

注目記事
次のページ
レース中の事故で重傷を負ったラウダ