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働き方・学び方
集まれ!ほっとエイジ

2012/8/17

集まれ!ほっとエイジ

死ぬ時期決め、それまでにやりたいことをリスト化

――いざという時にどうするのかを、ふだんから話し合えるくらいの家庭でないとだめなのですね。

川嶋 僕はQOD(クオリティ・オブ・デス、死の質)ということを提案しています。QOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)を高く保ったまま死を迎えれば非常に高いQODになるのではないかと思います。

死を考え、そこまで元気でいるためにはどうしたらいいのか。そう考えていけば、高いQOLが得られるのではないかと思います。

――QODを高めるためには、我々はどんな準備をすればいいのでしょうか。

川嶋 ひとつは、いつまで生きていたいかということを念頭に置き、まずは健康診断を受けていただきたい。そして、自分の死ぬ時期を仮に10年後としておいて、その間にやりたいこと、やるべきこと、できることをリストアップしておきます。

どこまで元気でいたいのかが決まれば、どんな治療を受けるか方針も定まってきます。

血圧が高ければ、将来的に心筋梗塞になるリスクが高い。リスクを低くしたいならば、薬を飲むでしょう。

85歳まで何が何でも生きなければならないという目標があったとします。その場合は、あらゆる延命措置を頼めばいい。しかし、もう人生を全うしたと考えるならば延命措置は拒否してもいい。そして、そうした方針は必ず周りに言っておくことです。

自分の価値観に合った医師を探す

――そこまで自分の一生を考えられる人はなかなかいないと思いますが。

川嶋 まず人間は100%死ぬ生き物だということを意識することが必要です。最近は、がんにでもならない限り死を意識することがなくなっている。エンディングノートなどを書くときに、延命措置などもぜひ、考えておくことをお勧めします。

体のことに関しては、適切にアドバイスしてくれる医師をみつけることが大事です。自分の価値観に沿った医療を提供してくれるような医師です。気を使うような付き合いではだめです。

――エンディングまで考えるということには葬式も含まれますか。

川嶋 葬式を演出するというのも意外に楽しいのではないかと思います。僕は周りの人間を楽しませてあげようかと思っており、葬式の際にはあらかじめ作っておいたDVDを流そうと思います。

(ラジオNIKKEIプロデューサー 相川浩之)

[ラジオNIKKEI「集まれ!ほっとエイジ」7月19日、26日放送の番組を基に再構成]

「集まれ!ほっとエイジ」(ベネッセスタイルケア、野村證券提供)は、変化を恐れない果敢なシニアたち=ほっとエイジが、超高齢社会をどう生き抜くか、を考えるラジオNIKKEIの番組(http://www.radionikkei.jp/hot-age/)。月曜日が、ライフワークに生涯を捧げることを提案する「目指せ!生涯現役」。火曜日が、学校では教えてくれない親の介護、マネープラン、人生90年時代の人生設計を学べる「シニア予備校」。水曜日が、介護サービスを検証するとともに、どんなシニア向けビジネスに可能性があるのかを探る「シニアビジネス研究所」。木曜日が、どうすれば幸せな長寿社会を生きられるかを考える「理想の長寿社会を語ろう」。バックナンバーはネットで聴くことができます。キャスターは相川浩之、町亞聖(月~水)、大宮杜喜子(木)。
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