疲れ目を防ぐ5カ条 ドライアイ、老眼に打つ手あり

このほか、「外斜位(がいしゃい)」や「眼瞼下垂(がんけんかすい)」が原因で目が疲れることも。普段は両目がまっすぐ前を向いているが、片方の目を閉じたり隠したりすると、眼球が自然に外側にずれてしまうのが、外斜位。「見るときは目をぐっと内側に寄せているので、眼精疲労を招きやすい。3Dや立体視ができない人は外斜位の可能性が大」と杉本院長。

一方、瞼(まぶた)が上がりにくくなる眼瞼下垂は、「ハードコンタクト歴20年以上の人に多い」(杉本院長)。あなたの疲れ目の原因を、図2のチェックで確認してみよう。

図2 2大原因はドライアイと老眼。ほかに外斜位や眼瞼下垂、睡眠薬や抗うつ薬などの副作用が原因のことも。これらが重複する場合もある

不調の原因を探るため…目の構造を知っておこう

図3 目の仕組み

老眼、ドライアイ、眼瞼下垂、緑内障、白内障や加齢黄斑変性――。年齢とともに目も老化し、不調や病気が表れやすくなる。目の仕組みを知って、不調の原因を見つけてみよう(図3)。

【眼瞼(がんけん)】 まぶた。眼球を保護し、まばたきによって角膜表面を涙で潤す。加齢によってたるみ、目に覆いかぶさりやすくなる。ひどい場合は眼瞼下垂に。

【涙腺(るいせん)】 両方の眼球の上外側にあり、涙を分泌する。加齢とともに涙の分泌量は減り、ドライアイになりやすくなる。

【網膜(もうまく)】 角膜や水晶体を通して入ってきた光が、ここで像を結び、脳に信号を伝える。カメラに例えるとフィルムに相当する。

【黄斑部(おうはんぶ)】 網膜の中心部で、視力に最も関係している。ここに異常が生じて視野がゆがむ「加齢黄斑変性」は、年齢とともに発症リスクが上がる。

【毛様体筋(もうようたいきん)】 水晶体の厚さを変えてピントを合わせる筋肉。近くを見るときは緊張することで水晶体を膨ませる。加齢に伴って伸縮しにくくなる。

【角膜】 眼球を保護し、外から入っていた光を屈折させてピント合わせをする。加齢や長期のコンタクト使用で、角膜内皮細胞が減少する。

【水晶体】 厚みを変えることで目に入ってきた光を屈折させ、ピントを調節。加齢とともに硬くなり、老眼に。濁りが生じると白内障になる。

早期発見がカギ 疲れ目は「緑内障」の初期症状かも
視野が欠け、治療が遅れると失明することもある緑内障。「40代以降の女性に多く、初期症状はなんとなく目が疲れるという程度。早期発見のためにも、この段階でぜひ一度検査を」と杉本院長。また、「睡眠薬や抗うつ薬、安定剤などの副作用で疲れ目やかすみ目が出る人も。こんな人が最近、増えています」(杉本院長)。
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