女性アイドルグループ、ファン獲得へ「フェス」「無料イベント」急増日経エンタテインメント!

こうしたフェスは、気になるアイドルを一気にチェックできるため、応援したいグループを探しているファンに好評。アイドル側も、単独イベントに来てくれるファン以外にアピールできる絶好の機会だ。

また、「フェスではその日だけの“スペシャル感”が生まれやすい。盛り上げるためにはそうした演出も意識する」と松永氏。4月の第2回アイドル横丁祭のエンディングでは、アイドル横丁のプロデュースを務める鈴木愛結氏の「会場みんなで歌える曲を」というアイデアで、B'zの「ultra soul」を合唱し、盛り上がった。人気のアイドルを集めてライトなファンの動員も促す一方、ライブ本来の魅力である“その場限定感”を強調、握手会などのコミュニケーションタイムを設けることで、コア層にも満足してもらえるイベントを作り上げている。

一見と常連のバランスがカギ

フェス以上にオープンな場が、ショッピングモールなどでのイベント。こうしたイベントを数多く手がける制作会社、サンボードの渡辺羊輔氏は「以前は、カラーに合わないと敬遠する場所も少なくなかったが、アイドル人気が広がり、集客力や集まる客層が注目され始めた」と急増の背景を話す。今や、人気のスペースでは、3カ月から半年前の予約が必要なこともあるそうだ。

CDリリースに連動して行われることが多く、ライブを見るだけなら無料、CDを買えば握手などができるという形が一般的。「ツアー」などと称して、CD発売日前後に複数の場所で集中的に開催することも多い。それこそ、アイドルに全く興味がない人の目に触れる機会がある一方で、熱心なファンは何度も訪れるため、演出に凝るなど飽きさせない工夫も必要になる。例えば、私立恵比寿中学はデビューイベントツアーで、各回の内容を少しずつ変化させたように、ここでも“限定感”が重要になってくる。

グループ別の単独ライブに目をやると、今年はライブ会場の大型化が進んでいる。8月24日~26日にはAKB48が東京ドーム公演を開催するほか、ももいろクローバーZも西武ドームへ進出した。

この2グループに続き、アイドリング!!!、SUPER☆GiRLS、東京女子流、9nine、ぱすぽ☆といった面々も、日比谷野外大音楽堂など3000人規模の会場でライブを開催できるまでに成長。東京女子流は、12月22日の日本武道館公演も発表した。

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