デスクワークの“あご出し猫背”が顔のたるみを加速ゆがみリセット学(10) 竹井仁

口角引き上げの方向を筋肉に覚えさせていく

ここからは口角を引き上げる「引き上げ体操」です。この体操では、3段階で顔の筋肉に正しい動きを覚えさせていきます。まず、動かしにくい部分を手を使って外からの力によって動かす「他動運動」を行うと「あ、こっちの方向に動かすんだ」と、筋肉の正しい動きを理解することができます。次に、外からの力で動きを助けてやりながら、自分の力で筋肉も動かしてみる「自動介助運動」によって、正しい動きについていく感覚をつかむ。次は正しいと思う方向に自分の力だけで動かす「自動運動」です。実はこれ、理学療法の世界で行われている筋力回復法の応用なんですよ。

 

仕上げは、口角を上げる筋肉群それぞれをしっかりと刺激する「はしかみにっこり体操」で顔面筋トレしましょう。

はしをくわえて上下の唇をくっつけ、まず、唇を真横にスライドして5秒キープ。この“冷ややかな笑い”で刺激されるのが「笑筋」です。「笑筋」は、口角を引き下げる「口角下制筋」や広頸筋のそばにあるので、顔に下側への力が加わっているとどんどんつられて下方向に下がってしまいがちな筋肉。顔のたるみが始まっている人は、この「真横にスライドする」という動きも、やりにくいと感じるかもしれません。だからこそしっかり行うことが大切ですよ。

続いて、唇はくっつけたまま口角だけを「にっ」と上げて5秒キープ。すると「小きょう骨筋」「大きょう骨筋」「口角挙筋」といった口角を引き上げる筋肉がいっせいに刺激されます。この口角を引き上げる動きによって、車軸点を境に上下で綱引きしている筋肉の、上方向への力を応援してやるのです。

最後に目を見開き、口角を上にあげて白い歯を見せる。これでパーフェクト! これらの体操は即効性が高く、体操直後に表情が明るく、顔の血色も良くなるのがわかるでしょう。さらに1ヵ月ほど続ければ、顔全体がリフトアップされ、顔の印象ががらっと変わる。むくみも起こりにくくなります。

 
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