短時間勤務の人は「ラクしている」? 誤解を解くカギは

2013/12/24
終身雇用制度が崩れ始め、誰もが「自分らしい働き方」を模索する時代がやってきました。私たちの働き方はこれからどのように変わっていくのでしょうか? 毎回、ゲストを迎えながら、現代日本を生きる働く女性の未来を考えます。今回は三菱UFJリサーチ&コンサルティングの矢島洋子さんに「短時間勤務」のとらえ方についてお聞きします。

安倍政権が成長戦略の一つに「女性の活躍推進」を掲げたこともあり、社会や企業の中で女性の力をどう活かすかに今、注目が集まりつつあります。しかし、日本における女性管理職の比率は10%台にとどまり、欧米の30~40%台と比べると、まだまだ活躍が進んでいない現状があります。

こうした現状の背景には様々な要因があります。例えば、管理職候補を養成する研修を行うと、どうしても女性が選抜されにくい状況がありますし、男性よりも育成視点での適切な配置や異動が行われにくい状況があるのも事実です。百貨店業界の例を挙げると、同じように新入社員として入社した男女のうち、10年後も販売職のままなのは圧倒的に女性が多いものです。男性は、バイヤーやマーチャンダイザーなどの職種を経験するにも関わらず、です。その結果、商品戦略や販売戦略の意思決定への女性の参画が進まない状況があります。

企業も本気で女性を育てようとしてきませんでしたし、女性の側もフルタイムの正社員として組織内でキャリアアップしていく女性の数があまりに少なく、自分でそうしたキャリアパスをうまくイメージできていないという問題もあります。

とはいえ、最近は産休・育休後も仕事を続ける女性が増えてきました。これは短時間勤務制度の普及が大きく関係しています。しかし、残念ながら短時間勤務制度があっても、その運用に関しては、決してうまくいっているとはいえない会社も多いように感じます。「短時間勤務をしているがゆえに、他のフルタイム勤務者に比べて、不当に成績を低く評価される」と話す女性の方もいます。