リンパの流れを改善、座りむくみをほぐすゆがみリセット学(8)竹井仁

夕方になると脚がパンパンにむくみ、ブーツが入らなくなる。歩くとビリビリしびれて、脚全体がだるい、冷えも深刻――。このような不調を仕方がないこと、とあきらめるのは早い!座り姿勢によって圧迫された、脚の付け根やひざ裏をほぐし、末端からのリンパの循環力を取り戻す効果的な体操があります。体操の前後に水分補給すると、循環がさらにアップ。夜中や明け方に脚がつることに悩んでいる人も、この体操で予防できます。

座り仕事や立ち仕事をしていると夕方ごろには足がぱんぱんにむくむ、ビリビリとしびれる、おまけに冷えきっている。このような症状は「リンパの循環の悪さ」によって起こっています。

今回は、「リンパ」のおさらいから始めましょう。

体のすみずみに網目状に張り巡らされているのがリンパ管。この管の中を流れるのが、透明でさらさらしたリンパ液です。リンパ液は血液に含まれる栄養を各細胞に供給するために血管から染み出した液体で、リンパ管を巡って最終的には静脈に流れ込むという循環を繰り返しながら、全身の細胞の働きの維持や、老廃物の回収、異物の除去などを行っています。

(この記事のイラスト:もと潤子)

このリンパの流れが滞る原因の一つは、皮膚のすぐ下の浅いところを通る「毛細リンパ管」に「弁がない」点にあります。

筋肉や関節といった体の深いところを通るリンパ管には逆流を防ぐ「弁」があり、1分間に6~12回のリズムで規則的に収縮し、リンパ液を押し流しています。ところが毛細リンパ管には弁がありません。このため、皮膚や筋膜、筋肉を伸び縮みさせて一緒に毛細リンパ管を動かさないとリンパ液は流れない。だから、長時間座ったままだったり、寒さでじっと動かなかったり、靴下やガードルによる皮膚の圧迫、疲れやストレスなどの要因があると、皮膚の伸び縮みが少なくなり、毛細リンパ管の流れが悪化しやすいのです。その結果、老廃物やリンパ液が皮膚のすぐ下に停滞し、むくみとなります。また、熱も伝わりにくくなるので、冷えが深刻になります。

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