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避難生活、危険伴う車中泊 エコノミー症候群の恐れ 震災、家庭での備え

2011/3/14

地震で自宅が損壊したり、余震で戻れない場合はあらかじめ指定された校区内の小中学校などが避難場所になる。

プライバシーを保ちたいと、マイカーで寝泊まりする被災者は死に至るストレスやエコノミークラス症候群を招く恐れもある。

2004年10月の新潟県中越地震では車内で避難生活を送った住民がくも膜下出血や心筋梗塞(こうそく)で倒れる“二次被害”が相次いだ。

専門家は「被災したストレスに加え、不自然な姿勢で熟睡できない車中泊は避けた方が適切」と指摘する。

エコノミークラス症候群は狭い座席に長時間座ることで足の静脈に血の塊ができ、肺や脳の血管が詰まって呼吸困難や心肺停止などを招く症状。時々運動することが必要で、足の指を動かしたり、ふくらはぎをもむ軽い運動も効果がある。

足を伸ばせる避難所やテント生活も長期化するほどプライバシーのない環境へのストレスや不安が募り、心身への影響も増大。巡回する医療スタッフのケアを積極的に受けることが肝要だ。

中越地震や阪神大震災では「ペットの犬や猫がいるから」と、やむを得ず車中泊を選んだケースもあった。

心を癒やす効果もあるペットとの「避難生活」も、専用テントの設営など、支援策の工夫や被災者同士の配慮が必要になる。

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