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ビーチで水中写真 水ぬれ対策しiPhoneでトライ

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NIKKEI STYLE

夏真っ盛り、海水浴やマリンスポーツを楽しむ人も多いはず。そんな夏の思い出を記録に残すのに手軽なiPhoneのカメラは持ってこいだが、天敵は「水ぬれ」。海辺や水中などでiPhoneを使うには周到な準備が必要だ。今回はiPhoneを水ぬれによる破損から守るポイントを学んだ上で、水面や水中で生き生きとした写真を撮る方法を紹介しよう。

ジッパー付き保存袋から防水ケースまで

報道カメラマンにとって雨の中での撮影は当たり前。台風になればカッパと長靴姿で雨に立ち向かうように取材に飛び出し、サッカーでは土砂降りの中、ポンチョの下から望遠レンズを突き出し、ピッチの選手に向けてシャッターを切る。

そんな過酷な取材環境のせいか、駆け出しのカメラマンが機材を壊すのは雨天時に多い。水に弱いストロボをぬらしてショートさせてしまったり、カメラ本体を雨にさらしすぎて動かなくなったり――など。原因は、カメラや周辺機器への防水対策が不十分なためだ。

一眼レフカメラよりもはるかに水に弱いiPhoneの場合、防水対策は必須だ。特にビーチでは、海水だけでなく、潮風や粒子の細かい砂が入るなどして故障を引き起こすことがあるため、準備は万全にしよう。

まずはシンプルな防水・防じんの方法として、食品用のジッパー付き保存袋を活用してみよう。レンズ部分だけ穴を開けてiPhoneにかぶせるだけで、突発的な水ぬれや砂の混入をかなり防ぐことができる。

より安全に保護して撮影をしたいなら、iPhone専用の防水ケースを使ってみるといい。生活防水レベルの安価なバッグタイプのものから、水深2メートルまで水中での操作が可能な高性能なものまで、多くのタイプが市販されている。

今回はアウトドアで人気の高い防水ケース「LIFEPROOF」を試してみた。福岡県新宮町の海水浴場で子どもたちに「水しぶき」をあげてもらい、海水をかぶりながらの撮影にチャレンジしてみた。

撮影のコツは、被写体との距離を近づけ撮ること。一緒に遊んでいる楽しい雰囲気が表現できるはずだ。報道カメラマンが「海開き」や「梅雨明け」などの取材でよく使う手法だが、水面スレスレで撮影したり、斜めの構図にしたりすることで躍動感のある写真となる。

報道カメラマンの伝統的な撮影方法の1つに、透明なプラスチックやガラス製の水槽・飼育ケースなどを水中に浮かべることで、疑似的に水中撮影をするという手法がある。今回は100円ショップで手に入れたプラスチック製の透明な飼育ケースでトライしてみた。

飼育ケースを縁の下まで海中に沈め、内部にiPhoneを入れての撮影。子どもには海中でケースの方を見てもらうようお願いした。海の場合、波しぶきでケース内に海水が入らないように注意しなければならないが、実際にやってみると想像以上に迫力のある写真が撮影できた。

より本格的な水中写真を撮りたい人は、iPhone専用の防水ハウジングを試してみよう。Seashellの「SS-i5」は、iPhone5専用の防水ハウジングで、約40メートルまで潜って撮影することができるという。同製品の輸入を手掛けるゼアールジャパンの玉上和さんは「iPhoneのカメラは光が届きにくい海中でも高感度で撮影できるので、基本的に付属のカメラ機能に任せたシンプルな撮影方法でOK」と話す。

専用ハウジングで本格水中撮影

今回は、福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」に協力してもらい、水槽内に潜りiPhoneによる水中写真の撮影に挑戦してみた。

同館ではサメや約2万匹のイワシが泳ぐ水深7メートル、最長奥行き10メートル、最長幅24メートルの「パノラマ大水槽」で実施しているダイビングツアーが話題となっている。担当者の槙野広保さんのガイドのもと、専用防水ハウジングを装着したiPhoneを片手に水槽に飛び込んだ。

水温は21度。ひんやりする。潜水に慣れてくると、自分が大小含めた魚に囲まれていることに気づく。サメは凶暴なイメージがあるが、実際は自分の口に入るサイズよりも大きい人間は「餌」と見なさないため、並走して泳いでも特に問題はないという。

悠然と泳ぐサメの白く鋭い歯を間近で見ながら、その上を無数のイワシが通り過ぎる姿を撮影する。海底に目を向ければ、ゆらゆらと岩陰から顔を出すウツボ――。まさに竜宮城のような光景だが、「ここで水没したら、画像やアプリなどiPhone内の全てのデータがおじゃんだな」などと緊張しながら約40分間の撮影を終えた。

水槽から上がり、恐る恐るハウジングからiPhoneを取り出してみると……、幸いぬれた形跡はない。撮影した写真を確認したところ、水中で浮きも沈みもせず漂っている時に撮った写真はスローシャッター撮影のためブレているものの、底からイワシの群れを見上げた写真など、水槽の外からは絶対に撮影できない迫力のある写真を撮影することができた。

データのバックアップは必須

ただこれまで紹介したどの撮影方法も、iPhone水没のリスクはゼロではないのでくれぐれも注意が必要。水ぬれのiPhoneは保証期間内であっても、無償修理の対象外となるため、撮影前にはiPhone内のデータを必ずバックアップしておこう。専用管理ソフトの「iTunes」を使えばパソコン上に電話帳から写真データまで、全データの保存が可能だ。撮影前には、防水ケースにiPhoneの代わりに紙片などを入れ、水中に一定時間つけてみて、水もれがないかを確認する「事前チェック」も必ず行っておこう。また「修理代金の保証付き防水ケース」を利用するのも一案。「LIFEPROOF」を輸入しているFOX(東京・千代田)は、同製品のユーザー登録時、水もれ防止について設問に回答することを条件に、水没した端末の修理代金を保証するサービスを提供している。

水族館での潜水中、常に視線を感じていた。ふと分厚いガラスの向こうに目をやると、来場者がこちらを興味深そうに見ながらカメラを構えている。

カメラマンは他人を観察してシャッターを切る仕事。でもこの日ばかりは逆だ。慣れない水中で、iPhoneが水没しないか冷や冷やしつつ、焦りながら撮影している仕事の舞台裏の姿を見られていたかと思うと、なにやら気恥ずかしい。

ビーチや海中での写真撮影は機材の全損というリスクと隣り合わせ。用心深く、チェックにチェックを重ねるカメラマンの基本動作の重要性を再認識させられるとともに、「カメラが無ければお前に価値はない」と叱咤(しった)激励された新人時代の記憶がよみがえった今回の撮影だった。

(写真部 小林健・寺沢将幸)

 米アップルのスマホ「iPhone5」のカメラ機能は8メガピクセル。この画素数は2004年のアテネ五輪で世界中のプロカメラマンが使用した当時の最新型一眼レフとほぼ同じ。ならば報道カメラマンの経験と技術でiPhoneは取材現場でも使えるのでは――。そんな発想で始めた企画「iPhone×Press Photo」。日経写真部のカメラマン2人が一眼レフの代わりにiPhoneを手に現場を巡り、関連機材やアプリケーションを使いながら新たな写真表現を探る。日経写真部は公式ツイッター@nikkeiphotoで【iPhonegraph】としてiPhone写真を掲載。「iPhone×Press Photo」では野球編、ラグビー編などiPhoneで撮影した写真特集を連載中。

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