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東野、佐伯の2トップは不動 「売れる作家」ランキング

日経エンタテインメント!

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 「本が売れない…」と言われ続け、明るいニュースの少ない出版界。こうした状況下で「売れる」作家は誰か。そして読まれている本は? 日経エンタテインメント!では、流通している全著作を対象に直近1年半に売れた冊数が多い作家をランキングした。人気作家の理由や、トレンドキーワード、ビジネス的な背景まで解き明かしていく。2700店の購入データを基に作成したセールスランキングTOP100から分かったベストセラーの舞台裏に迫る。

水嶋ヒロ(齋藤智裕)の処女小説『KAGEROU』と、おばあちゃん詩人・柴田トヨによる『くじけないで』が「100万部突破!」と、ミリオンセラーの話題で幕を開けた2011年。

今、最も売る力のある作家は誰か。直近約1年半の期間に売り上げた本の冊数が多い作家順に、ランキングした。

日経エンタテインメント!誌は2009年9月号でも『小説・マンガ250』として、同様のランキングを発表した。比べてみると、トップ10のうち6人の顔ぶれは変わらず。2010年に作家生活10周年を迎えた7位伊坂幸太郎、3年ぶりの現代小説『小暮写眞館』を2010年に発表した8位宮部みゆきなど、名前ですぐに"作家買い"される実力者が上位の座を守っている。

ミステリーと歴史・時代小説に高い支持

圧倒的に強いのは、1位東野圭吾と2位佐伯泰英。09年から不動のビッグ2からうかがえるのは、ミステリー人気の高さと歴史・時代小説への根強い支持。ミステリー関係の作家は、10位以内の4名と、『謎解きはディナーのあとで』が本年度本屋大賞を受賞して圏外から26位にランクインした東川篤哉ほか、計28人とTOP100の3割近く。歴史・時代小説家は司馬遼太郎(3位)ら往年の時代小説家、書き下ろし時代小説の新鋭・高田郁(80位)など20人超。ミステリーと歴史・時代小説の書き手を合わせるとTOP100の半数にものぼる。

なお、2009年は調査外だったビジネス書や絵本などのジャンルで目立ったのが、6位池上彰。池上は2007年発売の『伝える力』がロングセラーとなったほか、10年から始まった冠番組の関連書籍『池上彰の学べるニュース』など、多数の著作で時事問題をかみ砕き、ベストセラーを連発している。テレビ出演を減らしている現在もなお、その知名度と安定感は健在だ。

5位鎌池和馬を筆頭に、14位成田良悟、16位西尾維新ほか、ライトノベル作家勢も存在感を増した。深夜アニメの人気が広がり、アニメ原作としてファン層を拡大したことが大きく影響しているのだろう。

上昇のカギは文庫化戦略

出版業界全体の傾向として、単行本の売れ行きが鈍り、文庫の売れ行きが圧倒的に伸びている。「文庫が出るのを待つ人や、文庫から読みたいものを探す人が増えた」と言うのは、書店の文庫担当者。「小説を単行本で買っているのは、一部のファンかセミプロレベル。作家さんの中にも『新作を楽しみに待ってくれている本当のファンは文庫読者』と考える方も」と明かす編集者もいる。

ランキング1位に東野、2位に佐伯と並んでいるとおり、文庫作品が多く売れている作家が、上位に食い込んでいる。10位に急上昇した有川浩は、出世作「図書館戦争」シリーズをはじめ、主だった作品の文庫化が進んだことで順位を大幅に上げた。 ほかに特に目立ったのは、映画原作になった作家の圧倒的な強さ。79位から9位に急上昇した『告白』の湊かなえや、圏外から20位に浮上した『悪人』の吉田修一、ドラマ化と映画化が相次いだ『八日目の蝉(正式表記は「単」の「ツ」は「口」2つ)』の角田光代(27位)など、映像化をきっかけに文庫が爆発的な売れ行きを見せた作家が続々と順位を上げている。文庫化に独自のルールを持っていた出版業界も、「文庫化のタイミングは映像化やアニメ化の公開時期」へと常識が変化しつつある。

また、ランキング作成の手法上、多くの著作を持つ作家がランクインしやすい一方で、1冊のビッグタイトルだけでランクインした作家もいる。18位岩崎夏海は『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』を含めて出版数が3点、水嶋ヒロ柴田トヨに至っては1点だけでのトップ100入りだ。ネットの普及による口コミの力や、メディア展開の工夫で著者の経験や知名度にかかわらず、ヒットが出せる傾向は強まっている。

消えたケータイ小説

勢いが薄れたジャンルもある。前回も斜陽傾向が見られたケータイ小説家は、全員キレイに姿を消した。『獣の奏者』の上橋菜穂子(58位)が健闘を見せるSF・ファンタジー作家も元気がない。海外小説家も、唯一『ダ・ヴィンチ・コード』の88位ダン・ブラウンが継続してランクインしたのみで、総勢で4人とふるわなかった。

(日経エンタテインメント! 平山ゆりの ライター 土田みき)

[日経エンタテインメント!2011年9月号の記事を基に再構成]

【作家セールスランキング 作成方法】
 日販と取引のある2700書店のPOS売り上げを基に、2010年1月1日~2011年6月15日までの1年半の間に販売があった商品から「書籍」(文庫・ライトノベル・ティーンズ含む。学習参考書、コミックエッセー、マンガ家によるマンガ発の書籍本を除く)を抽出。総売上冊数の多い著者順にランキングした。
【対象期間】2010年1月1日~2011年6月15日
【調査地域】全国
【調査方法】日販オープンネットワークWIN調べ

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